米国株

ラッセル2000小型株指数が史上最高値を更新、連動するETFとは?

ストーリーハイライト

米小型株指数であるラッセル2000は、米国株式の幅広い上昇相場の中で、過去最高値を更新しました。

時価総額100億ドル以下の株式で主に構成されるラッセル2000は11月25日の取引時間中に、2,466.49ドルの高値を付けました。これは、2021年以来、同指数にとって新たな史上最高値です。ラッセル2000指数は、過去1カ月間で11%上昇し、先週は6%上昇しました。

ラッセル2000指数は、共和党大統領候補トランプ前大統領の11月上旬の勝利以降のラリーの中で、上昇を続けています。トランプ次期政権下では規制緩和が優先される見通しであり、中小企業にとっては競争力強化につながるため、中小株には恩恵がもたらされると期待されています。

運命の逆転

また、トランプ氏がヘッジファンド創業者のスコット・ベッセント氏を次期財務長官に指名したとのニュースを受け、米国株式全般が上昇しています。ラッセル2000指数の現在の上昇は、小型株にとって運命の逆転となっています。ラッセル2000は、10年近くにわたりベンチマークであるS&P 500指数を下回っていましたが、今再びアウトパフォームしています。

S&P 500は過去1カ月で3%上昇しましたが、ラッセル2000には及んでいません。ラッセル2000指数に含まれる企業の平均時価総額は現在27.6億ドルです。この指数に含まれる有名な銘柄には、衣料品小売のアバクロンビー・アンド・フィッチ(ANF)、半導体のオント・イノベーション(ONTO)、食料雑貨のスプラウツ・ファーマーズ・マーケット(SFM) などがあります。

iシェアーズ・ラッセル2000バリューETFは「買い」か?

TipRanksによれば、ラッセル2000バリュー・インデックスと同等の投資成果を目指す上場投資信託「iシェアーズ・ラッセル2000バリューETF」(iShares Russell 2000 Value ETF, IWM)のアナリスト・コンセンサス評価は「中程度の買い」です。これは、ETFで保有する各銘柄の過去3カ月間のコンセンサス評価に基づいており、「買い」1,279件、「中立」625件、「売り」50件です。IWMの平均目標価格273.92ドルは、今後12カ月で12.36%の上値余地を示唆しています。

免責事項

ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Russell 2000 (IWM) Small-Cap Index Hits All-Time High原文翻訳を中心にまとめています。

米国株
この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
米国株投資の銘柄分析はTipRanks
最新記事