ストーリーハイライト
配当株は通常、四半期ごとに配当を出しますが、毎月配当を享受できたらどうでしょうか?それも、配当実績が既に651カ月連続であり、さらに年間配当利回りが平均以上だとしたら。
まさにそれが、リアルティ・インカム (Realty Income, O) が投資家に提供しているものです。カリフォルニア州サンディエゴを本拠とする商業用不動産REIT(不動産投資信託)は、毎月配当を支払っているだけでなく、平均を上回る5.2%の配当利回りも特徴です。
リアルティ・インカムとは?
1969年に設立されたリアルティ・インカムは、REITとして「事業から得られる一貫した予測可能なキャッシュフローから、信頼性の高い毎月の現金配当を創出すること」を目的としています。
時価総額が500億ドルを超えるリアルティ・インカムは、世界第8位の規模を誇るREITです。全米50州および欧州6カ国にまたがる15,450件の商業用不動産物件で構成されています。
5%以上の配当利回り
リアルティ・インカムの5.2%という年換算配当利回りは非常に魅力的です。これは、現在1.3%にとどまっているS&P 500指数(SPX)の配当利回りの4倍近くに相当します。また、現在10年物米国債が提供しているリスクフリーの3.7%の利回りよりもはるかに高い水準です。
最近のFRB(米連邦準備制度理事会)による0.5%の大幅利下げおよび今後さらなる利下げが予想される中、リアルティ・インカムの利回りは債券利回りよりも魅力的な水準になることが予想されます。
一貫した配当実績
魅力的な利回りや毎月配当以外にリアルティ・インカムで注目すべき点は、配当を常に支払い、増額することに対する確固たるコミットメントです。
リアルティ・インカムは、「我々の目標は、信頼性の高い毎月の配当を、時間をかけて増額していくことです」と述べています。そして、その言葉通り、1969年の設立以来、651回連続で配当を支払い、1994年のニューヨーク証券取引所上場以来、127回も増配を行っています。
リアルティ・インカムは「配当貴族(25年以上連続で増配している銘柄)」であり、30年連続で年間配当を増額しています。
15,450の物件から多様な収入源を確保
リアルティ・インカムの配当は米国および欧州の多くの商業用不動産物件のテナント収入によって支えられているため、投資家は安心できます。つまり、テナントの1社または数社が破綻した場合でも、同社には頼れるテナントが多数存在します。
同REITは、所有する物件数が多いという点で分散化されているだけでなく、事業が展開されている業界の面でもかなり分散化されています。食料品店は、リアルティ・インカムが事業を展開している物件の種類としては最大ですが、ポートフォリオ全体に占める割合はわずか10.2%です。この分散度合いにより、同REIT(および投資家)は、特定の業界に過度に集中することなく、その業界が低迷した場合の逆風を回避できます。
食料品店に加え、コンビニエンスストア、ホームセンター、ドラッグストアなども保有
食料品店に加え、リアルティ・インカムが投資している主な不動産の種類には、コンビニエンスストア、1ドルショップ、ホームセンター、ドラッグストア、ファストフード店などがあります。これらの投資対象は、あまり魅力的に聞こえないかもしれませんが、すぐに消えてなくなるようなものではなく、安定した事業です。
さらに一風変わったところでは、カリフォルニア州ナパバレーに12のブドウ園を所有しています。
ウォール街の見方は?
ウォール街に目を向けると、TipRanksによれば、リアルティ・インカムの過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」5人、「中立」6人で、コンセンサス評価は「中程度の買い」です。平均目標価格は64.30ドルで、今後12カ月で5.8%の上値余地を示唆しています。
本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Realty Income ($O): Combining Above-Average Dividend Yield and Monthly Payoutsの原文翻訳を中心にまとめています。
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