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ペプシコ株:堅調な決算、増配、低バリュエーションが「買い」を後押し

ストーリーハイライト

ペプシコの最新決算は、堅調な有機的成長と株主還元拡大へのコミットメントを示すものでした。株価は業界平均を下回るバリュエーションで推移していますが、2024年の見通しは楽観的です。

ペプシコ(NASDAQ:PEP)は最近、2023年第4四半期および通期の決算を発表し、引き続き好調でした。決算発表と同時に、同社は52回連続となる年間配当の引き上げも発表しました。堅調な業績、2024年へ向けた楽観的な見通し、株主還元引き上げ、そして株価が過去の高値から低い水準で取引され続けているという事実により、株式購入の好機とみられます。

有名ブランド・ポートフォリオで安定した消費需要を享受

第4四半期決算と通期決算で注目すべきは、同社が達成した力強い有機的成長です。ペプシ、レイズ、トロピカーナ、クエーカーなど、ペプシコのポートフォリオに含まれる有名ブランドは、安定した消費需要を享受しているため、同社は米国内では目立った反発に直面することなく定期的な値上げを行っています。

なお、仏スーパー大手のカルフールは、ペプシコの値上げに反発して、欧州4カ国で同社の飲料やスナックの販売を中止しています。

ペプシコの2023年の売上高は前年比5.9%増の915億ドルでした。売上高成長の原動力となったのは、既存事業売上高の9.5%の大幅増でしたが、為替による2%の逆風により一部相殺されました。既存事業売上高の伸びは、主に値上げ(13%増)により牽引されましたが、販売数量の減少(3%減)により相殺されました。ペプシコは、消費需要の抵抗を最小限に抑えつつ、製品の顕著な値上げを実施しています。

経営陣、2024年の有機的成長軌道を楽観視

ペプシコの経営陣は2024年の有機的成長軌道を楽観視しています。具体的には、最低でも4%の既存事業成長率を見込んでおり、少なくとも1桁台半ばの売上高成長率が続くことを示唆しています。

ペプシコは保守的なガイダンスを提示する傾向があるため、実際の業績数値が当初の予想を大幅に上回る可能性もあります。実際、2023年の既存事業売上高の成長率を当初は6%と予想していましたが、最終的には予想を大きく上回り、9.5%となりました。

非常に高い収益性、2桁のEPS成長で大幅な増配

ペプシコの直近の決算発表では、既存事業売上高が好調に伸びたことに加え、非常に高い収益性が示されました。

2023年のコア(一過性項目調整後)売上総利益率は101ベーシスポイント拡大しました。その結果、調整後の営業利益率も 90ベーシスポイントの大幅な伸びを達成しました。売上の増加と利益率の大幅な拡大がブレンドされた結果、コアEPS(1株当たり利益)は14%増となり、自社株買いに一役買っています。

最も成熟したグローバル・コングロマリットのひとつであるペプシコが、2桁のEPS成長を達成したことは、非常に注目に値します。従って、経営陣が再び増配し、今回は7.1%増の年率5.42ドルとしたのも不思議ではありません。同社のビジネスモデルの強靱性と、数十年にもわたって安定した業績を上げてきたブランドの能力の証であり、これで52回連続の増配となりました。

2024年に10億ドルの自社株買い目標

経営陣はまた、2024年に10億ドルの自社株買いを目標にしていると述べています。ペプシコの株価は現在予想PER(株価収益率)約20.4倍で取引されており、これは過去5年間のレンジ(20倍~27倍)の下限であることから、継続的な自社株買いは通常よりもEPSを増加させるはずです。

全体として、ペプシコの業界平均を下回るバリュエーションは、ここ数カ月の株価下落に直面しながらも利益を伸ばしてきた結果です。楽観的でポジティブな見通しと資本還元へのコミットメントは、投資家にとって魅力的です。

アナリストによると、ペプシコ株は「買い」?

ウォール街の見方ですが、TipRanksによれば、過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が9人、「中立」が7人で、コンセンサス評価は「中程度の買い」です。平均目標株価の189.44ドルは、今後12カ月で12.2%の上値余地を示唆しています。

結論

ペプシコの直近決算は、同社の強靱性と持続的な成長見通しを強調するものでした。また、52回連続の増配は、株主へのコミットメントを再認識させるものでした。

経営陣の2024年の見通しは楽観的であり、継続的な資本還元と業界平均を下回るバリュエーションと相まって、多くのアナリストは強気です。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、PepsiCo Stock (NASDAQ:PEP): Q4 Strength, Dividend Hike Prompt Me to Buy原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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