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ストーリーハイライト
ウォール街の複数アナリストが最近、プロクター・アンド・ギャンブル株の目標株価を引き下げました。しかし、同社は18日に良好な四半期決算を発表し、同社と米国の消費者が驚くほど強いことを示しています。
プロクター・アンド・ギャンブル(NYSE:PG)に懐疑的なアナリストもいますが、18日は、主要株価指数が下落しているにもかかわらず、プロクター・アンド・ギャンブル株は勝ち組となりました。プロクター・アンド・ギャンブル株は、ゆっくりと、しかし比較的安全に投資を増やしたいと考えている人には最適の投資先とみられます。
プロクター・アンド・ギャンブルは、様々な有名なパーソナルケア製品ブランドを所有しています。Tide、Dawn、Febreze、Vicks、Pepto-Bismol、Crest、Head & Shoulders、Old Spiceなどです。
プロクター・アンド・ギャンブル株はディフェンシブな側面があり、不況になっても人々はこれらの製品を使い続けます。しかし、すべてのアナリストがプロクター・アンド・ギャンブルの将来の成長見通しに100%の自信を持っているわけではありません。それでも、プロクター・アンド・ギャンブルは、価格インフレが続いているにもかかわらず、多くの製品を販売しているため、一部のアナリストが間違っていることを証明するかもしれません。
決算発表前に3人のアナリストが目標株価を引き下げ
プロクター・アンド・ギャンブルの四半期決算発表前に、3人のアナリストが同社株の目標株価を引き下げたことを責めるつもりはありません。結局のところ、彼らはプロクター・アンド・ギャンブルが素晴らしい決算を出すとは知り得なかったのですから。
とはいえ、これら3人のアナリストは、目標株価引き下げを後悔することになるかもしれません。まずバークレイズ(NYSE:BCS)は、プロクター・アンド・ギャンブル株の目標株価を166ドルから154ドルに引き下げました。この引き下げの理由は、金利上昇による景気循環の影響によるものでした。
次に、JPモルガン・チェース(NYSE:JPM)は、米国の家庭用品・パーソナルケア株の状況が「依然として困難」との見方から、プロクター・アンド・ギャンブル株の目標株価を172ドルから169ドルに引き下げました。
また、Stifel(NYSE:SF)は、少なくともあと1~2四半期は、家庭用品メーカーにとって数量減少がネガティブに残るとの懸念から、プロクター・アンド・ギャンブル株の目標株価を161ドルから151ドルに引き下げました。
懐疑論者を驚かせた決算発表
18日には、他の多くの銘柄が下落であったにもかかわらず、なぜプロクター・アンド・ギャンブル株はプラスだったのでしょうか?答えは簡単です。同社が2024年第1四半期(2023年7-9月期)決算を発表し、懐疑論者が間違っていることを証明したからです。
その結果は以下の通りです。売上高は、コンセンサス予想の216億ドルに対し、前年同期比6%増の219億ドルで、既存事業売上高は7%増でした。
2四半期連続で製品の価格を7%引き上げたにもかかわらず、この結果でした。明らかに、平均的な米国人消費者は、同社の日用品を買うことに抵抗はありません。
調整後利益は、前年同期比17%増の1株当たり1.83ドルで、コンセンサス予想の1.72ドルを上回りました。さらに、2024会計年度の既存事業売上高とEPSガイダンスを据え置きました。これは、同社株の目標株価を引き下げた前述のアナリストが表明したように、経済が懸念される時期にあっては良い兆候です。
プロクター・アンド・ギャンブルのコメントは、ポジティブな指標として際立っています。「パーソナル・ヘルスケアの既存事業売上高は、技術革新と呼吸器系製品の旺盛な需要による価格上昇と販売数量増により、2桁の伸びを示しました」と報告しています。明らかに、経済状況に関係なく、同社の特定のパーソナル・ヘルスケア製品に対する強いニーズがあり、それは売上高と利益にとって恩恵です。
アナリストによれば、プロクター・アンド・ギャンブル株は買い?
TipRanksによれば、過去3カ月のアナリストレーティングは11件の「買い」と7件の「中立」で、コンセンサス評価は「中程度の買い」です。平均目標株価は164.24ドルで、9.5%の上値余地を示唆しています。
結論:プロクター・アンド・ギャンブル株を検討すべきか?
プロクター・アンド・ギャンブル株は18日に、複数のアナリストが目標株価を引き下げた後でも上昇しました。また、同社株に対して「売り」のレーティングはありません。そして、同社のパーソナル・ヘルスケア製品はより良い暮らしに必要なため、現在のような状況下においても、値上げを敢行して販売できます。
ですから、投資家はプロクター・アンド・ギャンブル株を検討すべきと考えられます。最善の戦略は、プロクター・アンド・ギャンブル株を長期保有し、潜在的リターンを最大化するために配当を再投資することとみられます。
本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Procter & Gamble Stock (NYSE:PG): Prove Experts Wrong with a Defensive Winner原文の翻訳を中心にまとめています。
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