
下落したビザ株に投資妙味
2024年10月2日 Masuko Takashi
次は、米国の主要モバイル通信企業であるTモバイルです。1994年に設立された同社は、5Gワイヤレスサービスの提供において全米のリーダー的存在となっており、米国本土48州全域に加え、アラスカ、ハワイ、プエルトリコ、米領バージン諸島で5Gを提供する唯一のワイヤレスネットワークプロバイダーです。
Tモバイルは、5G市場での確固たるリードとともに、米国の地方およびビジネス無線市場での地位向上にも取り組んでいます。農村部向けワイヤレスでは5,000万世帯、企業向けワイヤレスでは5,000万を超える企業の中枢回線を対象としています。Tモバイルは、2025年までにこれらのセクターで20%の市場シェアを獲得することを目指しています。
同社の規模は、1億1,790万という数字ひとつでわかります。これは2023年第3四半期末のTモバイルの総顧客数です。これは同社にとって過去最高であり、すべてのセグメントで増加しました。その中でも特筆すべきは、55万7,000件の高速インターネットの純増(合計420万件の高速インターネット顧客)です。
顧客数が増加したことは良かったのですが、財務面では複雑な結果となりました。当四半期の売上高は192億5,000万ドルでしたが、アナリスト予想を1億2,000万ドル下回りました。一方、最終損益は改善しました。GAAPベースのEPSは1.82ドルで、前年同期から1.42ドル増加し、予想も10セント上回りました。調整後フリーキャッシュフローは、前年同期比94%増の40億ドルに達しました。
オッペンハイマーのもう一人の5つ星アナリスト、Timothy Horan氏がTモバイルに注目しました。Horan氏は、Tモバイルの5G分野でのリードと堅実なキャッシュフローを評価し、「Tモバイルは5Gの構築とカバレッジで他社をリードしており、地方と企業でシェアを拡大し続けています」と述べています。
同氏は、「アウトパフォーム(=買い)」レーティングを付け、目標株価の190ドルは今後12カ月で17%の上値余地を示唆しています。
過去3カ月間のアナリストレーティングは、14人全員が「買い」で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の187.07ドルは、今後12カ月で最大15%の上値余地を示唆しています。
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本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Oppenheimer Says These 2 ‘Strong Buy’ Stocks Are Top Picks for 2024原文の翻訳を中心にまとめています。
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