
今日、注目の米国株3銘柄 - トップアナリストに聞く。2023年3月10日
2023年3月10日 DoiTakayuki
次に紹介する銘柄は、クラウドベースのデータ分析プラットフォームを提供するソフトウェア企業、スノーフレークです。同社の事業は基本的に「サービスとしてのデータ」の提供で、あらゆる規模の顧客が、簡素化されたデータアーキテクチャの利点を享受できるよう支援しています。
同社は全てのサービスを単一のプラットフォーム上で提供し、システムのサイロ化(部門間で連携が取れない状態)を解消することで、顧客に合理的かつ効率的なソリューションを提供しています。
近年、生成AIの登場により、スノーフレークは事業拡大の機会を見出しました。同社のデータクラウドはスケーラブルで柔軟なプラットフォームアーキテクチャを有しており、AI顧客に対して、最適化されたデータストレージ、容易なアクセスと管理、そして適応性と相互運用性の両立を可能にしています。
今年3月、スノーフレークはエヌビディアとの提携を発表し、スノーフレークの安全なAIデータクラウドとエヌビディアのフルスタックアクセラレータ機能を統合することを明らかにしました。
スノーフレークは現在、9,800社以上の顧客を抱え、データクラウド上で毎日50億件以上のデータクエリを生成し、5億1,500万件以上の日次ワークロードを実行しています。100万ドル以上の売上を生み出す顧客は485社にのぼり、今年4月30日時点での残存パフォーマンス義務(受注残)は50億ドルとなっています。同社の時価総額は425億ドルです。
2025年度第1四半期(2024年2-4月期)の総売上高は8億2,870万ドルで、前年同期比33%増、アナリスト予想を4,280万ドル上回りました。非GAAP(米国会計基準)ベースのEPS(1株当たり利益)は14セントとなり、前年同期比で1セント減少し、予想を3セント下回りました
オッペンハイマーの5つ星アナリスト、Ittai Kidron氏が、スノーフレークをカバーしています。同氏は、特にAIの可能性について、同社に楽観的な見方を示しています。同氏は次のように述べています。「AIの状況は急速に進化しており、ワークロード/アプリのシェアが拡大し、競争も激化しています。スノーフレークは、クラウドDBMS(データベース管理システム)プロバイダーとしての地位を維持するため、AIのデータバックボーンとしての地位を確立しようとしています」と述べています。
Kidron氏は、スノーフレーク株に対して「アウトパフォーム(=買い)」の評価をしており、目標株価の220ドルは、今後1年間で73%の上値余地を示唆しています。
オッペンハイマーの見方は、アナリストのコンセンサス評価よりも強気です。TipRanksによれば、過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が25人、「中立」が8人、「売り」が1人で、コンセンサス評価は「中程度の買い」です。平均目標株価の201.74ドルは、今後12カ月で58.5%の上値余地を示唆しています。
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本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、‘Go Long on Large-Caps,’ Says Oppenheimer — Here Are 2 Stocks to Consider原文の翻訳を中心にまとめています。
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