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エヌビディア、決算発表を前に一段と高い目標株価を獲得

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ウォール街で最近よく見られる動きは、エヌビディア(NASDAQ:NVDA)株の目標株価の引き上げです。AIチップであるGPU(画像処理半導体)のトップメーカーとしての地位を背景に、卓越した業績に基づいて2023年に株価が大きく上昇した後、アナリストは最近、モデルを調整し、AIの機会がまだ十分に発揮されていないとの考えに基づいて目標株価を引き上げています。

ループ・キャピタルの5つ星アナリスト、Ananda Baruah氏は、この動向にいきなり参入し、極めて高い目標株価を提示しました。

Baruah氏は最近、エヌビディア株のカバレッジを開始し、「買い」レーティングとウォール街で最も高い1,200ドルの目標株価を設定し、株価が現在の水準からさらに65%の上値余地があることを示唆しました。

「ハイパースケール全体で3~5年のGPUコンピューティングおよび生成AI基盤構築の最前線に」

強気スタンスについて同氏は次のように述べています。「我々は、2024年(2025年度)と2025年(2026年度)において、市場予想に対して大幅な上振れがあると考えるだけでなく、ハイパースケール(超大型データセンター等)全体で3~5年のGPUコンピューティングと生成AI基盤構築の最前線にいると考えています」

データセンター向けGPUに牽引され、2024年(2025年度)の売上高とEPS(1株当たり利益)のウォール街予想はそれぞれ、958億ドルと21.76ドルですが、Baruah氏は1,324億ドルと30.00ドルを予想しています。2025年(2026年度)では、コンセンサス予想が1,100億ドルと24.84ドルに対し、Baruah氏は1,756億ドルと40.00ドルと予想しています。

ハイエンドのデータセンター向けGPU販売予想を大きく見積もる

Baruah氏が一般的なウォール街の見方よりも大きな確信を持っている理由は、かなり単純なものです。基本的に、同氏が、エヌビディアが他のアナリストの予想をはるかに上回るハイエンドのデータセンター向けGPUを販売しようとしていると考えているからです。2024年(2025年度)について500万個(2025年(2026年度)は650万個以上)に向かっているとBaruah氏は見ています。同氏によれば、ウォール街は同期間にエンタープライズおよびデータセンター向けGPUで400~450万個と予想しています。

なお、アナリストはほとんどが強気派です。TipRanksによれば、過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が37人、「中立」が3人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の746.91ドルは、当分の間レンジ相場が続くことを示唆しています。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Nvidia Wins a New Street-High Price Target Ahead of Earnings原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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