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エヌビディア、1,000ドル超え:トップアナリストが次の動向を予想

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AI(人工知能)革命は、業界と市場の期待を再構築し続けています。その最前線にいるエヌビディア (NASDAQ:NVDA)は、力強い成長軌道でアナリストを驚かせ続け、そのバリュエーションはかつてない高みに達しています。

エヌビディアの株価は今年2倍以上に上昇し、最新の業績発表はウォール街で待ち望まれていました。当然のことながら、このメガキャップ株は、投資家を失望させることなく、またもや素晴らしい業績を達成しました。

売上高、EPS、今後の見通しに関してすべてアナリスト予想を上回る

2025年度第1四半期(2023年11月-2024年1月期)の売上高は、予想を14億5,000万ドル上回る260億4,000万ドルに達しました。EPS(1株当たり利益)は予想を0.54ドル上回る6.12ドルとなりました。今後の見通しとして、第2四半期の売上高をアナリスト予想の268億ドル前後を上回る280億ドルと経営陣は予想しています。

市場は決算発表を大いに好感し、株価は1,000ドルを突破しました。同時に発表された、この夏の10対1の株式分割も期待を集めており、これにより多くの個人投資家がポジションを持つことができるようになるでしょう。

事業に減速の兆しなし、顧客ベースをさらに多様化へ

GPU(画像処理半導体)需要が供給を上回る中、エヌビディアに減速の兆しはありません。それどころか、同社は事業の約40%を占める4つのハイパースケーラー(大規模データセンターを運営し、クラウドコンピューティングサービスを提供している主要企業)以外にも顧客ベースを多様化しようとしています。

ウォール街の株式プロフェッショナルの上位1%に格付けされている、TDコーウェンの5つ星アナリスト、マシュー・ラムゼイ氏は、エヌビディアの継続的な成功を強く信じています。彼は、エヌビディアを2024年の「ベスト・アイデア」と位置づけ、同社の将来の業績に対する強い自信を示しています。

アナリスト、エヌビディアの同業他社を上回る成長継続を予想

ラムゼイ氏は次のように述べています。「エヌビディアの業績とガイダンスは、同社がアクセラレーテッド・コンピューティングのリーダーであり続けることをより確信させるものです。(中略)一連の優れた技術、長年のイノベーションの歴史、および成長志向の広範な投資は、強力で持続的な、同業他社を上回る成長を可能にするはずです」

このトップアナリストは、エヌビディアの「顧客業種の拡大」について特に強気で、「同社が最近発売したH200と間もなく出荷されるBlackwell(次世代GPUアーキテクチャ)ベースの一連のシステム」の顧客層が拡大しているとしています。

ラムゼイ氏はエヌビディアの「買い」レーティングを継続し、目標株価を1,100ドルから1,200ドルに引き上げました。これは、今後12カ月で最大16%の上値余地を示唆しています。

ウォール街の見方は?

全体として、ウォール街ではエヌビディア株に対する楽観論が広がっています。TipRanksによれば、過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が36人、「中立」が1人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の1,104.62ドルは、今後12カ月で最大6%の緩やかな上値余地を示唆しています。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Nvidia Above $1,000: Top Analyst Looks for the Next Price Move原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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