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米百貨店チェーンのノードストローム、EPSが予想を上回り株価急騰

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米百貨店チェーンのノードストローム(JWN)は、27日の取引終了後に2024年度第2四半期(2024年5-7月期)の決算を発表し、時間外取引で株価が急騰し、一時9%高となりました。

EPS(1株当たり利益)は0.96ドルで、アナリストのコンセンサス予想0.71ドルを上回りました。売上高は前年同期比で3.2%増加し、38.9億ドルに達しました。これは予想通りでした。

インフレと高金利で消費者が割安商品に向かい、ディスカウントチェーンの増収に貢献

同社はディスカウントチェーンも展開しており、インフレと高金利で消費者が割安商品に向かったことで、増収につながっています。

ノードストロームのウェブサイト・トラフィックをみると、前年同期比の売上高の伸びにも納得がいきます。下のチャートが示すように、直近四半期では訪問者数が大幅に増加しました。実際、推定訪問者数は前年同期と比較して27%以上も増加しています。

今後については、経営陣は2024年度通期の売上高成長率を0~2%、調整後EPSを1.75~2.05ドルと予想しています。これらは、アナリスト予想(売上高成長率を1%、調整後1株当たり利益を1.76ドル)を上回っています。

ノードストローム株は「買い」か?

TipRanksによれば、過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が2人、「中立」が5人、「売り」が4人で、コンセンサス評価は「中立」です。過去1年間に株価が41%上昇していることもあり、目標平均株価の20.30ドルは、今後12カ月で3.75%の下値余地を示唆しています。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、JWN Earnings: Nordstrom Stock Surges after Huge EPS Beat原文翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
米国株投資の銘柄分析はTipRanks
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