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ニューモント・マイニング株、金価格上昇の恩恵を享受へ

ストーリーハイライト

世界最大級の金採掘会社のニューモント・マイニング(NYSE: NEM)の株価は、過去1年間で17%下落しており、この銘柄に魅力を感じないかもしれません。しかし、安全資産への逃避による金価格の上昇と、消費者物価の上昇が重なり、同社株再び上昇する可能性があります

安全資産への逃避と物価上昇がニューモント株を後押し

歴史的に金は高い価値を保つ安全資産です。最近では、中東などで地政学的危機が急速に過熱しているため、不確実性の高まりにより金価格が上昇しており、金産出に従事しているニューモント株の株価も上昇しています。

ニューモント株を押し上げる可能性があるもう一つの要因は、より広範なインフレ圧力です。最新の米消費者物価指数(CPI)の報告では、主要なインフレ指標が予想を上回りました。当然ながら、主な原因はエネルギーコストの高騰です。

ニューモント株のバリュエーションは見直しが必要か

現在、ニューモント株は、昨年の売上高である118億ドルに基づけば実績PSR(株価売上高倍率)の3.77倍で取引されています。しかし、金価格の上昇により、同社はより高い売上高が見込めます。アナリストは2024年の売上高が222.2億ドルになると予想しています。

懸念材料(安全資産への逃避とインフレ)は大きく、この週末に更に深刻になりました。そのため、アナリスト予想の上限である246億ドルの売上高も現実的です。この水準で、11.5億株の発行済株式数が変わらないと仮定すると、ニューモント株は、2024年売上高に基づけば、予想PSR1.81倍で取引されていることになります。

過去1年間のベースでは、金採掘業界の平均実績PSRは2.8倍です。つまり、現在の株価ではニューモント株は割安であると言えます。しかし、このような割安感は長く続かないとみられます。

アナリストの見方は?

TipRanksによれば、ニューモント・マイニング株の過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が5人、「中立」が7人、「売り」が1人で、コンセンサス評価は「中程度の買い」です。平均目標株価は43.32ドルで、今後12カ月で12.11%の上値余地を示唆しています。

結論

安全資産への逃避とインフレは、金採掘業界に追い風となるポジティブ・フィードバックループを作り出す可能性があり、ニューモント・マイニングへの追い風となるとみられます。地政学的な危機が更なる混乱を引き起こす懸念、そして物価上昇をもたらすサプライチェーンの混乱などの中で、ニューモント株は過小評価されている銘柄かもしれません。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Newmont Mining (NYSE:NEM): Set to Capitalize on Gold Price Rebound原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
米国株投資の銘柄分析はTipRanks
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