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ネットフリックス株:ウォール街アナリストが目標株価上限を引き上げ

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ネットフリックス(NASDAQ:NFLX)のメニューに「加入者増」が復活しました。パスワード共有取り締まりへの取り組みや、広告付きプログラムによる新規会員獲得に後押しされ、ストリーミング大手の第3四半期決算は、投資家にとって消化すべきポジティブな材料がたくさんありました。

同社は同四半期、全世界で876万人の有料会員を獲得し、コンセンサス予想の620万人を上回りました。有料会員総数は、予想の2億4,441万人に対して2億4,715万人に達し、前年同期比では10.8%増となり、第2四半期の8%増、第1四半期の4.9%増を上回りました。

第4四半期も堅調を維持へ

ネットフリックスは、第4四半期も同程度の加入者数の伸び(さらに数百万の上乗せ可能性も示唆)を想定しており、コンセンサス予想の700万人を上回る700万人から1,100万人の新規加入者の増加を示唆しました。

総売上高は85億4,000万ドルで、前年同期比7.7%増となり、アナリスト予想と同様でした。EPSは、コンセンサス予想を23セント上回る3.73ドルでした。

米国、英国、フランスで値上げ発表

同時に、同社は米国、英国、フランスで値上げを発表しました。米国内では、広告付きプランが月額6.99ドル、スタンダードプランが月額15.49ドルに据え置かれる一方、ベーシックプランが月額11.99ドル(9.99ドルから)、プレミアムプランが月額22.99ドル(19.99ドルから)に引き上げられます。

ネットフリックスは良好な業績について、有料共有プログラムの導入、強力かつ一貫性のあるコンテンツラインナップ、ストリーミングサービスの世界的な継続的拡大など、いくつかの要因によるものだとしています。

PivotalのアナリストJeffrey Wlodarczak氏も、これに同意しています。

世界のストリーミング市場を支配

「ネットフリックスは、予想を大幅に上回る第3四半期の新規会員実績と第4四半期のガイダンスを報告しました。これは同社が、著作権侵害(パスワードの無断共有)の収益化に奏功しており、(潜在的に不安定な経済情勢であっても)2024年にかけて加入者増の原動力になり得るでしょう」とWlodarczak氏は述べています。「加入者数の伸びが予想を大きく上回る一方、営業利益率の継続的な拡大、23年通年のフリーキャッシュフロー65億ドル、24年の営業利益率の継続的な拡大というガイダンスによって、その事業規模の大きさを明確に示しています。ネットフリックスは明らかに世界のストリーミング市場を支配しており、それが現在の市場バリュエーションに適切に反映されていないと考えています」

以上より、Wlodarczak氏はネットフリックスに「買い」レーティングを付け、目標株価をウォール街アナリストの中で最も高い600ドルに設定しました。

その他のアナリストレーティングは、「買い」18件、「中立」14件、「売り」1件です。平均目標株価は457.70ドルで、今後12カ月の上値余地は約15%を示唆しています。

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本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Netflix Stock Gets a Street-High Price Target原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
TipRanksの専属編集者兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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