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ネットフリックス、スポーツストリーミングが業績の転換点になる可能性

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先週末、動画配信大手のネットフリックス(NFLX)は、ボクシング元世界ヘビー級王者のマイク・タイソンとユーチューバーでプロボクサーのジェイク・ポールの注目の試合をストリーミング配信しました。このイベントはネットフリックス株にとって転換点となるかもしれません。

ウェドブッシュ証券は、スポーツストリーミングへの参入を理由に、ネットフリックスを「買い」推奨銘柄として挙げています。先週末、ネットフリックスはマイク・タイソンとジェイク・ポールの試合を放映しました。これはESPNが「ここ数年で最も賭けの対象となった試合」と表現した試合です。

このイベントはネットフリックス株にとって転換点となる可能性があります。同社は映画やテレビ番組のストリーミング配信だけでなく、スポーツストリーミング分野でもリーダーとしての地位を確立しつつあります。ウェドブッシュのアナリストの一人は、同社がスポーツのライブ配信に引き続き注力するならば、株価には高い成長可能性があると見ています。

ネットフリックス株に何が起こっているのか?

今週のネットフリックス株は堅調に推移しています。先週は株価が下落しましたが、その後はボクシング試合の勢いもあって、見事に回復しています。過去3カ月間、株価は全体的に好調で、22%上昇しました。

ウェドブッシュ、ボクシングイベントはネットフリックスにとって重要な瞬間と強調

ウェドブッシュのアリシア・リース氏は、このボクシングイベントはネットフリックスが投資家に新たな市場への参入機会を提供できることを示すものであり、同社にとって重要な瞬間であると明言しています。同氏は最近の投資家向けメモで、ボクシングの試合は「ライブスポーツにおける同社の大きな可能性を強調した」と述べています。また、同氏はネットフリックスの目標株価を800ドルから950ドルに引き上げました。これは今後12カ月で13%の上値余地を示唆しています。

リース氏はさらに、ネットフリックスのストリーミングイベントが広告収入の増加につながると期待しており、2026年までに同社の「主な収益成長の原動力」になる可能性が高いとみています。これは、サブスクリプション料金が上昇する中、競合他社に先んじ、多様な視聴者にエンタテインメントを提供し続けるために動いているストリーミング大手にとって自然な進化かもしれません。

ウォール街はネットフリックス株に対して依然として強気の見方を維持

全体的にウォール街はネットフリックス株に対して依然として強気の見方を維持しています。 TipRanksによれば、ウォール街アナリストのネットフリックス株への過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が24人、「中立」が10人、「売り」が2人で、コンセンサス評価は「中程度の買い」です。過去1年間に株価が78%上昇した後でもあり、平均目標株価の792ドルは、今後12カ月で6%の下値余地を示唆しています。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Is Netflix (NASDAQ:NFLX) Stock a Sports Streaming Buy? Wedbush Says Yes原文翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
米国株投資の銘柄分析はTipRanks
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