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ネットフリックス、ショッピングモール進出計画で株価上昇

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ネットフリックスが米国でショッピングモール進出計画を発表後、株価が上昇しました。

最近ショッピングモールに行ったことがある人なら、その様子がひどく寂しげに感じられるかもしれません。特に、かつての賑わいを覚えている人ならなおさらです。しかし、活気を取り戻す兆しが見え始めています。しかも、それは意外なところからで、動画ストリーミング大手のネットフリックス (Netflix, NASDAQ:NFLX) からです。

「ネットフリックス・ハウス」は、ショッピングモールが活気を取り戻す一助になるかもしれません。来年にはペンシルベニア州キング・オブ・プルシアとテキサス州ダラスの2カ所にオープンする予定です。この発表を受け、ネットフリックスの株価は18日午後に緩やかに上昇しました。

「ネットフリックス・ハウス」で人気作品を「体験」

ネットフリックス・ハウスは、一種のテーマパークのようなものです。「ストレンジャー・シングス」や「イカゲーム」など、ネットフリックスの人気作品を中心に、ショッピング、食事、そして「体験型アクティビティ」が楽しめる場所になります。上記の2カ所とも、空いていた大型店跡地に出店する予定です。ネットフリックスは、ネットフリックス・ハウスを通じて、視聴者や潜在的な視聴者と、サイト上の既存コンテンツとのつながりを深めようとしています。

ネットフリックスがこのような試みをするのは初めてではありません。約1年前には、「Netflix Bites」という、人気番組に着想を得た料理を実際に提供する期間限定レストランをオープンしました。今後、これらの実店舗は、特に人気が出れば、ネットフリックスの事業においてより大きな役割を担うようになるかもしれません。

コンテンツ強化も進める

ネットフリックスがこれらの事業提案を長期的に継続したいのであれば、新しいコンテンツを定期的に投入する必要があります。そして、そのための取り組みもすでに始まっています。SF、ファンタジーなどを得意とする映像制作会社バッド・ロボット・プロダクション出身のHannah Minghella氏を、長編アニメーションおよび実写ファミリー映画部門の責任者として迎え入れました。

一方、ネットフリックスは、米プロフットボールNFLの試合中継の広告にかなりの高値をつけているという報道もあります。1スポット(CM枠)あたり500万ドルです。2024年のスーパーボウルのCM枠が700万ドルだったことを考えると、これは 過度に野心的に見えるかもしれません。しかし、反応がどうなるかは、時間が経ってみなければわかりません。

ウォール街の見方は?

ウォール街に目を向けると、TipRanksによれば、ネットフリックス株に対するアナリストのコンセンサス評価は「中程度の買い」です。これは、過去3カ月間のアナリストレーティングである、「買い」23人、「中立」12人、「売り」1人に基づいています。株価はこの1年で57.7%上昇しており、平均目標株価の657.98ドルは、今後12カ月で3.99%の下値余地を示唆しています。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Netflix’s (NASDAQ:NFLX) Shopping Mall Plans Boost Share Price原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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