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2023年12月に最も取引された米国株銘柄:TipRanks調べ

ストーリーハイライト

2023年12月には、米国の主要株価指数は上昇トレンドを維持しました。同時に、「マグニフィセント・セブン(超大型株7銘柄)」の大半は上昇基調を維持し、年初からの相場の勢いを維持しました。

メタ・プラットフォームズ(NASDAQ:META)はマグニフィセント・セブンの中で最も上昇し、約8.2%上げました。また、エヌビディア (NASDAQ:NVDA) は約6%上昇しました。一方、人工知能(AI)への取り組みで2023年に驚異的な成長を記録したマイクロソフト(NASDAQ:MSFT)は、12月に小幅下落しました。

12月の米国3大指数に関しては、S&P500指数(SPX)は約4.4%上昇しました。ナスダック100指数(NDX)は約5.5%、ダウ工業株30種平均(DJIA)は約4.8%上昇しました。

そこで、TipRanksのスマートポートフォリオを利用している投資家の売買状況を調査し、売買パターンをより詳しく分析しました。なお、スマートポートフォリオは、株式ポートフォリオ構築ツールです。TipRanksのアナリスト評価や財務分析、市場動向などの情報を基に、ユーザーの投資目的やリスク許容度に合わせて、最適なポートフォリオを提案します。

売買状況の詳細は以下の通りです。

12月に最も買われた銘柄:マイクロソフト

12月に最も買われた銘柄はマイクロソフトでした。投資家のマイクロソフトへの信頼は、同社のAI(人工知能)への取り組みに支えられています。同社は、自社製品にAIを急速に導入しており、これが同社の財務・業績、ひいては株価にプラスの影響を与えています。

さらに、新製品の発売、クラウドへの継続的な移行、および2024年に予想されるテクノロジー支出の増加により、さらなる成長が期待されています。

マイクロソフトに対するアナリストの評価は?

TipRanksによれば、過去3カ月間のアナリストレーティングでは、「買い」が36人、「中立」が1人で、コンセンサス評価は「強気買い」となっています。平均目標株価の424.36ドルは、今後12カ月で14.51%の上値余地を示唆しています。

マイクロソフトに加え、12月に最も買われた銘柄を見てみましょう。

最も買われた銘柄トップ10

12月の投資動向を見ると、最も買われた上位10銘柄のうち9銘柄がテック株であり、投資家は引き続きテック株を中心に取引していることがわかります。12月に最も買われた銘柄は以下の通りです。

  1. マイクロソフト
  2. エヌビディア
  3. アップル (NASDAQ:AAPL)
  4. アマゾン (NASDAQ:AMZN)
  5. テスラ (NASDAQ:TSLA)
  6. アルファベット・クラスA (NASDAQ:GOOGL)
  7. アリババ (NYSE:BABA)
  8. メタ
  9. ファイザー (NYSE:PFE)
  10. アドバンスト・マイクロ・デバイセズ (NASDAQ:AMD)

12月に最も売られた銘柄:アップル

意外なことに、2023年を通じて最も買われた銘柄であり続けたアップルは、TipRanksスマートポートフォリオを維持している投資家によって12月に最も売られました。技術革新やハードウェア販売への懸念から、アナリストはアップルの見通しを慎重ながらも楽観的に見ています。

アップル株の上昇見通しは?

過去3カ月間のアナリストレーティングでは、「買い」が23人、「中立」が7人、「売り」が1人で、コンセンサス評価は「中程度の買い」です。平均目標株価の204.41ドルは、今後12カ月で10.94%の上値余地を示唆しています。

最も売られた銘柄はアップルでしたが、12月の全リストを見てみましょう。

  1. アップル
  2. アマゾン
  3. テスラ
  4. マイクロソフト
  5. エヌビディア
  6. アリババ
  7. アルファベット・クラスA
  8. メタ
  9. AMD
  10. パランティア・テクノロジーズ (NYSE:PLTR)

2024年1月の上位売買銘柄については、2月上旬にご紹介する予定です。

免責事項

ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、The Most-Traded Stocks by TipRanks Investors in December 2023原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
TipRanksの専属編集者兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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