
配当も含め魅力的な2つの欧州株ETFを比較、優れた方は?
2024年4月23日 Masuko Takashi
一部の投資家や市場関係者は、「マグニフィセント・セブン」やメガキャップ・テック株が、市場の注目を大きく集めていることを非難しています。確かにこれらの銘柄は好調を維持していますが、その他にも多くの機会があり、静かに素晴らしいリターンを生み出している様々な銘柄があります。XMHQは、そのような銘柄群への投資機会を提供してくれます。
このETFには、多くの投資家の注目を集めていないものの、過去1年に素晴らしいリターンを上げた銘柄が多く含まれています。例えば、トップ銘柄である家具・家庭用品のウィリアムズ・ソノマ(NYSE:WSM)は、過去1年で驚異的な171.4%の上昇を記録しています。同様に、上位10位に入るエナジードリンクメーカーのセルシウス・ホールディングス (NASDAQ:CELH) も、過去1年間で179.8%という素晴らしいリターンを上げています。
このような質の高い中型株の魅力は、その規模からして、しばしば成長過程の初期段階にあり、メガキャップ株よりも今後の成長余地が大きい可能性があることです。
これはあくまで例ですが、時価総額200億ドル以下の企業であるセルシウス・ホールディングスのような銘柄が、今後数年で時価総額が倍増する可能性は、時価総額3兆ドルのアップル(NASDAQ:AAPL)や2兆ドル超のマイクロソフト(NASDAQ:MSFT)よりも高いと言えるでしょう。
XMHQはセクター別にもかなり分散されており、情報技術が占める割合はわずか9.4%です。割合が最も大きいのは工業セクター(31.9%)で、続いて一般消費財(15.8%)、金融(14.9%)となっています。
ウォール街に目を向けると、TipRanksによれば、XMHQのコンセンサス評価は「中程度の買い」です。これは、ポートフォリオで保有する各銘柄の過去3カ月間のコンセンサス評価に基づいており、53件の「買い」、25件の「中立」、0件の「売り」です。XMHQの平均目標価格の111.31ドルは、今後12カ月で1.8%の上値余地を示唆しています。
XMHQの経費率は0.25%と、コスト面ではかなりリーズナブルです。これは、XMHQに1万ドル投資した場合、年間の手数料が25ドルであることを意味します。一般的なインデックスETFに比べるとやや高めですが、それでも全ETFの平均経費率(現在0.57%)の半分以下です。
XMHQは、市場を上回るリターンを得る方法は一つだけではないことを示しています。近年はビッグテックへの投資が成果を挙げていますが、XMHQが投資する質の高い中型株も同様に好調です。
過去3年間、5年間の好リターンと、他のETFではなかなか見られない有望株から成るXMHQは魅力的です。一般的なETFで見られるようなありふれた銘柄から離れてポートフォリオを分散させたい投資家にとって、XMHQは有効な手段となり得るでしょう。
本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、XMHQ: Looking for Great Returns Beyond Big Tech? Check Out This ETF原文の翻訳を中心にまとめています。
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