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マイクロン、堅調な決算発表を受け、新たな最高目標株価を獲得

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半導体大手のマイクロン(NASDAQ:MU)は、DRAM市場の低迷とメモリの供給過剰を一部のアナリストが懸念する中、最新の決算報告に臨みました。しかし、データセンターにおけるAI関連需要が継続しているため、これらの懸念は杞憂に終わりました。

26日に発表された決算発表はアナリスト予想を上回り、強い見通しを示したことを受け、株価は15%近く上昇しました。

直近決算は売上高、EPSとも予想上回る

6-8月期の売上高は前年同期比93.3%増の77億5,000万ドルとなり、アナリスト予想を1億ドル上回りました。また、調整後1株当たり利益(EPS)は1.18ドルで、予想を0.07ドル上回りました。

調整後粗利益率は36.5%となり、ウォール街予想の34.7%を上回りました。さらにポジティブなニュースとしては、価格設定と製品構成の改善により、9-11月期の調整後粗利益率を38.5%~40.5%の範囲と予想しています。

9-11月期のガイダンスも好調

ガイダンスも好調でした。9-11月期の売上高は中間値で87億ドルと見込まれており、コンセンサス予想の84億ドルを上回りました。調整後EPSは1.66ドル~1.82ドルの範囲と予想されており、市場予想の1.61ドルを上回っています。

マイクロンの決算発表が近づくにつれ、一部のアナリストの確信は揺らいでいましたが、ウォール街の株式プロフェッショナル数千人のうち、5位にランクインする5つ星アナリストのローゼンブラットのハンス・モーゼスマン氏は、そうではありませんでした。同氏は断固として強気姿勢を崩しませんでしたが、それでもなお、好調な決算に驚きを隠せませんでした。

AI関連などのデータセンターの強さに驚き

「マイクロンの予想を上回る決算とガイダンスは、AI主導サイクルの超強気派である私たちでさえも驚かされました」とモーゼスマン氏は語りました。スマートフォン・PCの目先の在庫の弱さは、AIその他汎用目的のデータセンターの強さによって打ち消されたと、同氏は強調しました。

モーゼスマン氏は引き続きマイクロンを「2024年のトップピック」と見なし、目標株価を250ドルというウォール街最高値に引き上げました。これは今後12カ月で129%の上値余地を示唆しています。

ウォール街の見方は?

他のほとんどのウォール街アナリストも、依然としてマイクロンを強気で見ています。TipRanksによれば、過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が24人、「中立」が1人、「売り」が1人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の151.54ドルは、今後12カ月で約38%の上値余地を示唆しています。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Micron Wins a New Street-High Price Target Following Blistering Earnings原文翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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