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ラテンアメリカ最大のeコマース、メルカドリブレの動向にアナリスト注目

ストーリーハイライト

アルゼンチンを本拠とするメルカドリブレは、ラテンアメリカ最大のオンラインEコマースおよび決済エコシステムです。このほどジェフリーズのアナリストのコメントが投資家の注目を集め、5月20日の時間外取引で株価が2%以上上昇しました。

なお、メルカドリブレの株価は4月下旬以降約30%上昇しています。

クレジットや金融商品に急速に移行

ジェフリーズのアナリストは、メルカドリブレの2024年の売上高が2021年の3倍になる可能性が高いと指摘しました。最大の理由は、同社がもはやモノの売買をするだけの存在ではなく、クレジットや金融商品に急速に移行しているからです。

現在、メルカドリブレは約5,000万人のアクティブ・フィンテック・ユーザーを獲得していますが、これはまだ市場全体の数パーセントにも相当しません。このため、大きな上振れ可能性があり、ジェフリーズは「買い」レーティングを付け、目標株価を2,100ドルとしています。

メキシコの拡大

また、メルカドリブレはメキシコを中心とした事業拡大を目指しています。同社はメキシコでの事業拡大に25億ドルを投じる予定で、これは同社にとって過去最高の投資額となると報道されています。25億ドルは、給与の支払いから物流の改善、マーケティング業務の推進に至るまで、あらゆることに使われる予定です。同社はまた、ニーズを満たすのに十分な倉庫施設を確保するため、この地域の不動産取得を検討しています。

メルカドリブレは「買い」か?

ウォール街に目を向けると、TipRanksによれば、過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が13人、「中立」が1人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。過去1年間で株価は33.13%上昇していますが、平均目標株価の1,932.50ドルは今後12カ月で8.04%の上値余地を示唆しています。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Analysts Like MercadoLibre’s (NASDAQ:MELI) Trajectory, Shares Climb Accordingly原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
米国株投資の銘柄分析はTipRanks
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