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テスラ除外後、「マグニフィセント・セブン」にふさわしい有力候補は?

ストーリーハイライト

「マグニフィセント・セブン(壮大な7銘柄)」は、米CNBCの番組「マッド・マネー」の司会者であるジム・クレイマー氏が考案したグループ名であり、その優れた成長ポテンシャルと経済的打撃への対応能力で有名です。最近、その一角のテスラ(NASDAQ:TSLA)は予想を下回る四半期決算が続き株価が大きく下落したため、クレイマー氏はこのほどテスラをマグニフィセント・セブンから除外しました。

そこで今回は、テスラがマグニフィセント・セブンから外れる場合、検討に値すると考える2つの候補をTipRanksの比較ツールでチェックしてみました。

なお、テスラ以外の「マグニフィセント・セブン」は、アップル、マイクロソフト、アルファベット、アマゾン、メタ・プラットフォームズ、エヌビディアです。

ネットフリックス (NASDAQ:NFLX)

ネットフリックスの株価は2021年末から2022年初めにかけて大打撃を受け、ピークから谷まで約75%も暴落しました。しかし今日、ネットフリックスは、2022年の安値から220%以上上昇し、広告導入など同社の事業戦略に疑いを持っていた人たちが間違っていることを証明し、壮大な巻き返しを果たしています。

ストリーミングの王者であるネットフリックスは、大幅な値上げを経てもユーザーを惹きつけてやまない素晴らしいコンテンツで、依然として王者であり続けています。加えて、広告付きプログラムとゲームプログラムの拡大により、同社は再び成長株となりました。

株価は上昇を続けているが、マグニフィセント・セブン入りには更なる成長が必要

ネットフリックスが2024年も強さを増し続け、新たな高みに向かうかどうかは、時間が経ってみなければわかりません。株価は上昇してきているものの、2021年のピークから約18%低い状況です。共同創業者のリード・ヘイスティングス氏が11億ドル分も株を売却しているため、2024年は上昇が難しくなる可能性があります。株価はここ数四半期で、かなりのバリュエーション拡大に耐えています。そのため、バリュエーションへの懸念から格下げするアナリストもいるほどです。

ネットフリックスの株価収益率(PER)は46.8倍で、過去の平均株価や同業他社よりも割高です。同社の株価はプレミアムに値しますが、「マグニフィセント・セブン」の仲間入りに値するレベルの成長を維持するためには、高品質のコンテンツをリリースし続け、ゲーム事業でさらなる成功を収める必要があります。

ネットフリックス株の目標株価は?

TipRanksによれば、過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が27人、「中立」が13人、「売り」が1人で、コンセンサス評価は「中程度の買い」です。平均目標株価の574.01ドルは、今後12カ月で1.8%の上値余地を示唆しています。

アドビ (NASDAQ:ADBE)

アドビ株は2023年に猛烈に上昇したもう1つのテック企業で、過去1年で70%近くも急騰しています。生成AI(人工知能)は、アドビが急速に上昇した大きな理由です。素晴らしいAIテクノロジー(FireflyやSenseiなど)が、同社のすでに素晴らしいクリエイティブ・ラインナップに組み込まれたことで、同社はユーザーにさらに課金する手段を手に入れました。

AIによってより多くの付加価値がある場合、ユーザーはより高い価格を支払うことをいとわないはずです。アドビがAIの時代を受け入れ続けている今、アナリストはアドビ株に対して強気です。

AIはアドビの株価上昇の大きなカタリストに

実際、AIはアドビの株価を史上最高値に戻すカタリストと見られています。最近、ベーカー・アベニュー・アセットマネジメントのKing Lip氏は、アドビのAIビジネスは「非常に魅力的である」と述べました。これほど大規模なインストール・ユーザー・ベースがあれば、同社にとってAI関連製品のアップセルは問題ないでしょう。

また、アドビは、AIツールの悪用を防ぐ(あるいは最小限に抑える)ために適切なガードレールを設置できる企業だと考えられます。同社は、AIのイノベーターであると同時に、AIの安全性と倫理における主要なプレーヤーになることが期待されています。

アドビ株の目標株価は?

過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が24人、「中立」が4人、「売り」が2人で、コンセンサス評価は「中程度の買い」です。平均目標株価の653.43ドルは、今後12カ月で5.8%の上値余地を示唆しています。

結論

極めて好調で、しばらくの間高い成長を維持できるドライバーを持つ高成長企業が多数あります。しかし、それだけでは、現在6社の「マグニフィセント・セブン」企業の仲間入りを保証するものではありません。

しかし、ネットフリックスとアドビは、最も独占的で誰もがうらやむ高成長企業群にふさわしい企業だと思われます。この2社のうちでは、アナリストはアドビ(5.8%)の方が、今後1年の上昇率が高いと予想しています。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、2 Stocks That Deserve to Join the Magnificent 7原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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