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トップアナリスト、インテルに対して最も高い目標株価を維持

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インテル(NASDAQ:INTC)の市場予想を上回る第2四半期決算が一過性のものでなかったことを証明したい人にとって、先日発表された第3四半期決算はまさにそれを証明しました。

PC市場の回復が続いていることと、インテルが長期目標を達成できそうであることを背景に、第3四半期決算でも売上高と利益でコンセンサスを上回り、株価は急騰しました。

売上高は前年同期比7.7%減の141億6,000万ドルになったものの、市場予想を5億6,000万ドル上回りました。一方、調整後EPSは0.41ドルとコンセンサスを0.19ドル上回り、調整後売上総利益率が45.8%(市場予想は42.7%)に達したことも追い風となりました。

見通しについても好感すべき点が多くありました。インテルは、第4四半期売上高をコンセンサスの143.5億ドルを上回る146億~156億ドルと予想しています。

ファウンドリー事業の立ち上がりも順調

さらに、ファウンドリー(半導体の受託生産)事業の立ち上がりも順調です。インテルは、18A(先端半導体)プロセスで未公表の大口顧客(多額の契約一時金も支払済み)を獲得したことをすでに確認した後、さらに2件の新規顧客を獲得しており、第4四半期には4件目の顧客と契約する見込みと発表しました。

こうした進展を踏まえ、NorthlandのGus Richard氏は、インテルの「勢いが増してきている」と考えています。

「インテルがプロセス技術のリーダーシップを取り戻すにつれ、市場シェアを拡大できると考えます」と5つ星アナリストは述べています。「プロセス技術におけるインテルのリーダーシップの進展は、18Aファウンドリーにおける3つの顧客獲得が証明していると考えます。また、半導体のパッケージングが差別化要因になりつつありますが、ここでもインテルはリーダーシップを発揮していると考えています」

「mojoが戻りつつある」と評価

Richard氏は、インテルの 「mojo(魅力や自信)が戻りつつある」と考えており、「アウトパフォーム(=買い)」と評価しています。そして、彼の目標株価56ドルはアナリストの中で最も高く、今後12カ月で53%急騰する可能性を示唆しています。

ほとんどのアナリストは今のところ傍観を決め込んでいます。アナリストレーティングは、19人の「中立」、5人の「買い」、4人の「売り」に基づき、コンセンサス評価は「中立」です。平均目標株価は現在37.45ドルで、今後12カ月の上値余地は3%と控えめな予想になっています。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Intel Maintains Its Street-High Price Target原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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