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トップ投資家、インテル株急落は「過剰反応」と指摘

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エヌビディア(NASDAQ:NVDA)は、AI(人工知能)革命の勢いに乗って記録的な成長を続け、株価も急騰しています。これにより、ウォール街では、半導体製造セクターの主要プレーヤーに大きな期待が集まっています。

しかし、すべての企業がこの波に乗っているわけではありません。インテル(NASDAQ:INTC)は2024年第1四半期の決算発表で投資家を失望させ、多くの投資家が他の銘柄に目を向けるようになっています。インテル株は年初来で39%下落しています。

投資家はAI関連の急成長につながる材料を求めており、その流れからインテルは取り残されているようです。

「インテルを早々に切り捨てるべきではない」

しかし、TipRanksの株式プロフェッショナルランキングで上位3%にランクインしている5つ星投資家で金融ブロガーでもあるダニル・セレダ氏は、インテルを詳しく調べるとポジティブになれる理由があると述べています。

「インテルの株価急落は過剰反応だったと思います。実際には、状況はそれほど悪くありません」と同氏は述べ、「インテルを早々に切り捨てるべきではありません」と強調しています。

セレダ氏は続けます。「インテルは、財務面ではまだ効率的ではないかもしれませんが、現段階で市場に影響を与える可能性を無視するには、まだ大きすぎる存在です」

Gaudi 3アクセラレータに注目、企業向けAIアプリケーションで競争優位性も

セレダ氏は、AI分野でのインテルの復活可能性を示唆するGaudi 3アクセラレータなど、インテルの最近の取り組みに将来性を見出しています。特に、効率性と費用対効果が最重要視される企業向けAIアプリケーションでは、インテルは長期的に競争優位性を持つと予想しています。

これらを踏まえ、セレダ氏はインテル株を「中立」から「買い」に格上げしました。

ウォール街の見方は?

セレダ氏の楽観的な見通しとは裏腹に、ウォール街のアナリストは概して慎重なスタンスを取っています。TipRanksによれば、インテル株のコンセンサス評価は「中立」です。これは、過去3カ月間のアナリストレーティングの「買い」3人、「中立」26人、「売り」3人に基づきます。とはいえ、平均目標株価の37.87ドルは、今後12カ月で約25%の上値余地を示唆しています。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、‘Sell-Off Is Unwarranted,’ Says Top Investor About Intel Stock原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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