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ゴールドマン、「強気買い」2銘柄で120%超の上昇を予想

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ゴールドマン・サックスのアナリスト、リチャード・ロー氏は2つのバイオ医薬品銘柄を推奨し、120%以上の大幅な上昇可能性を予想しています。TipRanksのデータベースによると、ロー氏の強気な見通しは他のアナリストにも共有されており、両銘柄ともアナリストのコンセンサス評価は「強気買い」です。詳しく見てみましょう。

オレマ・ファーマシューティカルズ (Olema Pharmaceuticals, OLMA)

最初に取り上げるのは、オレマ・ファーマシューティカルズです。同社は、女性特有のがんを対象とした新薬の発見、開発、商業化に注力している臨床段階のバイオ医療品企業です。オレマは、先行する薬剤候補OP-1250(別名:palazestrant)を軸に、計6つの試験を行っており、うち5つが臨床試験段階です。

これら5つの臨床試験では、ER+/HER2転移性乳がんの治療において、OP-1250の単剤療法および他の抗がん剤との併用療法を試験しています。OP-1250を単剤療法として試験する最も先進的なトラックは、すべてオレマの指揮のもとで実施され、その他のトラックのいくつかは、より大きな製薬会社との提携プログラムとなっています。

乳がん治療薬の臨床試験で進展

最も進んでいるのは、OP-1250の第3相臨床試験(単剤療法)です。この試験は23年第4四半期に開始され、主要評価項目の発表は2026年中の予定です。

一方、今年もいくつかの重要な節目が予定されています。5月には、ベルリンで開催されるESMO乳がん年次会議において、OP-1250とリボシクリブを併用した第2相臨床試験の中間結果を発表します。

オレマは様々な開発計画を手掛けており、ゴールドマンのロー氏が注目しています。同氏は、「palazestrantは、ER+/HER2-型の大きな乳がん市場においてベスト・イン・クラスのポテンシャルを持ち、バイオ医薬企業との提携の可能性もあります。こうした観点から「買い」としています」と述べています。

ロー氏の目標株価は24ドルで、今後12カ月で128%の上値余地を示唆しています。

ウォール街の見方は?

TipRanksによれば、オレマ株の過去3カ月間のアナリストレーティングは、アナリスト7人全員が「買い」を付けており、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の25ドルは、今後12カ月で138%の上値余地を示唆しています。

ミネラリス・セラピューティクス (Mineralys Therapeutics, MLYS)

2つ目の銘柄は、同じく臨床段階のバイオ医薬品企業ミネラリスです。重篤な高血圧を引き起こすホルモン、アルドステロンの上昇への対応に注力しています。アルドステロンは、血中のカリウムと塩分濃度を調節する働きがあり、このバランスが崩れると高血圧になりがちです。米国の高血圧患者の約25%がアルドステロン上昇の影響を受けています。

米国では20歳以上の成人のうち、約1億2,200万人が高血圧(治療中/未治療)であり、ミネラリスがターゲットとする市場は非常に大きいと言えます。管理できていない高血圧と、その心血管への影響は、医療費や労働時間逸失などの形で米国経済に大きな打撃を与えています。

新薬候補の巨大なポテンシャル

ミネラリスはこのニーズに応えるため新薬候補「lorundrostat」を開発し、臨床試験を順調に進めています。最近、極めて重要な第3相臨床試験を開始しました。

ここでもロー氏は、ミネラリスに強気な見通しを示しています。「当社は、lorundrostatの2040年のピーク時売上を、非リスク調整後で約28億ドル、リスク調整後で約11億ドルと想定しています。ミネラリスは肥満関連高血圧の大市場でベスト・イン・クラスの有効性を示す可能性があり、これが「買い」とする根拠です」

ロー氏の30ドルの目標株価は、今後12カ月で138%の上値余地を示唆しています。

ウォール街の見方は?

TipRanksによれば、ミネラリス株の過去3カ月間のアナリストレーティングは、3人全員が「買い」で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価は32ドルと、ゴールドマンの見解よりもやや強気で、今後12カ月で154%の上値余地を示唆しています。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Goldman Sachs Predicts Over 120% Rally for These 2 ‘Strong Buy’ Stocks原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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