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フェデックス株、堅調な決算発表後に一時16%急騰

ストーリーハイライト

国際的な総合貨物輸送企業のフェデックス(NYSE:FDX)は6月25日の市場クローズ後、2024年度第4四半期(2024年3-5月)決算を発表しました。業績や見通しがアナリスト予想を上回ったことを市場が好感し、時間外取引で株価が16%急騰しました。

2024年第4四半期の一株当たり利益(EPS)は5.41ドルで、アナリストのコンセンサス予想5.34ドルを上回りました。売上高は前年同期比0.9%増の221億ドルで、アナリスト予想の220億7,600万ドルを上回りました。

今後、経営陣は2025年度通期の売上高が1桁台前半から半ばの伸びになると予想しています。調整後EPSは20~22ドルと予想しており、アナリスト予想は21.14ドルでした。フェデックスはまた、年内に25億ドル相当の自社株買いを実施する予定です。

フェデックス株に対する投資家のセンチメント

フェデックス株に対するTipRanksの投資家センチメントは、決算報告に向けて「非常にネガティブ」でした。TipRanksが追跡している741,875のポートフォリオのうち、フェデックス株を保有しているのは0.4%です。

ただ、ポジションを保有している投資家のうち、フェデックス株に割り当てられたポートフォリオの平均ウェイトは3.95%です。このことは、フェデックス株を保有している投資家はその将来にかなり自信を持っていることを示唆しています。

それでも、直近30日間では、フェデックス株を保有している人の1.6%がポジションを減らしています。その結果、株価のセンチメントはセクター平均を下回っています(下図参照)。とはいえ、今回の決算発表は投資家心理を高める可能性がありそうです。

ウォール街の見方は?

TipRanksによれば、フェデックス株のアナリスト・コンセンサス評価は「中程度の買い」です。これは、過去3カ月間のアナリストレーティングの「買い」11人、「中立」3人、「売り」1人に基づきます。平均目標株価は301.85ドルで、今後12カ月で19.15%の上値余地を示唆しています。ただし、決算発表を反映し予想が変更される可能性が高いことは注目に値します。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、FDX Earnings: FedEx Surges 16% after Q4 Results原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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