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アナリストが注目する、極めて魅力的な配当利回り12%超の高配当銘柄

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年初来で、S&P 500種株価指数は12%、ナスダック総合指数は28%上昇しています。しかし、市場には懸念が漂い、赤信号が飛び交っています。高止まりするインフレと金利、そしてますます危うくなる地政学的状況などです。

このようなリスクの重なりは、強力なディフェンシブプレイ、特に高配当株への関心を再燃させるでしょう。高配当銘柄は、この困難な時代に、プロテクションとインカムの両方をもたらしてくれます。

ウォール街のアナリストもこれに同意しており、高配当銘柄を魅力的な「買い」と評価しています。配当利回り12%以上の2つの銘柄をご紹介します。

ハーキュリーズ・キャピタル(HTGC)

ユニークな事業開発会社(BDC)であるハーキュリーズ・キャピタルから始めましょう。ハーキュリーズの特徴は、新興企業に特化していることです。伝統的なBDCモデルに従う代わりに、ハーキュリーズは主にベンチャーデット(エクイティ(資本)とデット(負債)の両方の性質を備えた金融商品の総称)を、株式公開前の企業に提供しています。同社は、従来のベンチャーキャピタルに代わる魅力的な資金調達および融資手段を提供しています。

ハーキュリーズはこのニッチ分野で成功を収め、長年にわたって素晴らしい業績を上げてきました。設立以来、600社以上に資金を提供し、その総額は170億ドルを超えています。直近の報告された四半期(第2四半期)では、ハーキュリーズは5億4,150万ドルの新規負債および株式のコミットメントを行い、運用資産は40億ドルに達しました。

ハーキュリーズ社は過去数四半期にわたり増収増益を続けており、それに伴い増配を続けています。同社は四半期ごとの普通配当と追加配当の両方を実施しています。今年8月に発表され、8月25日に支払われた直近の配当には、1株当たり40セントの普通配当(前期比2.6%増)と、8セントの追加配当が含まれています。普通配当の利回りは10%で、追加配当と合わせると合計利回りは12.1%となります。

ベンチャー融資の主要プラットフォームとしての地位と良好な長期実績

TipRanksで5つ星評価を獲得しているJMPのアナリスト、Devin Ryan氏にとっては、ハーキュリーズは投資家にとってオールラウンドで堅実な機会です。「ハーキュリーズは、ベンチャー融資における主要プラットフォームとしての地位と素晴らしい長期実績を持っています。継続する株式市場のボラティリティが、同社のデットソリューションに対する旺盛な需要を引き続き促進するでしょう」とRyan氏は述べています。

Ryan氏は、ハーキュリーズ株にアウトパフォーム(=買い)のレーティングを付け、18ドルの目標株価は今後1年間で13.5%の上値余地を示唆しています。配当利回りを加えると、この株の1年リターンは25%以上に達する可能性があります。

最近のアナリストレーティングは、「買い」4件、「売り」2件で、コンセンサス評価は「中程度の買い」です。現在の株価は15.77ドルで、平均目標株価17.42ドルは、今後12カ月で10.5%の上値余地を示唆しています。

トリニティ・キャピタル (TRIN)

次の高配当銘柄は、同じくBDCのトリニティ・キャピタルです。トリニティもハーキュリーズと同様、ベンチャーデットを扱っています。同社のポートフォリオ戦略は、株式関連投資や運転資本ローンに加え、デットと設備ファイナンスの組み合わせを通じて、経常利益と資本の増加を図っています。

トリニティは設立以来298件の投資を行ってきました。今年第2四半期末までの出資総額は26億ドルで、現在の運用資産は12億ドルです。同社のポートフォリオには現在、航空・宇宙、エネルギー・ハードウェア、IT・サービス、ライフサイエンスへの投資が含まれています。

堅調な業績により、9月13日に高配当を設定しています。普通株配当には普通配当と追加配当があり、合計で1株当たり0.54ドルです。年率では2.16ドルとなり、合計配当利回りは約16%です。

収益性の高い成長と堅実な増配姿勢

収益性の高い成長と堅実な配当の組み合わせが、Compass Pointの5つ星アナリスト、Casey Alexander氏の目に留まりました。Alexander氏はトリニティについて、「手数料の増加とトリニティJVからの収入により、さらなる成長が見込まれます。トリニティは、収益力と現在の配当の間に素晴らしいバッファを持っているので、増配は継続すると見ています」と述べています。

Alexander氏は、トリニティ株を「買い」とし、目標株価を15.50ドルとしました。配当と合わせれば、リターンは30%を超えるでしょう。

トリニティのアナリストレーティングは「買い」4件、「中立」2件で、上記のハーキュリーズと同様に、コンセンサス評価は「中程度の買い」です。株価の取引価格は13.54ドルで、平均目標株価は現在15.25ドルなので、今後1年間に最大13%の上値余地を示唆しています。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、These 12%-Plus Dividend Stocks Look Very Attractive Right Now, Analysts Say
原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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