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11月に買うべき5つの高配当ETF

ストーリーハイライト

高配当ETF(上場投資信託)は、市況にかかわらず安定したインカム(収入)をもたらすため、困難な経済状況下には賢明な投資となり得ます。この種のETFは通常、利益の大部分を配当として分配しているため、キャピタルロスの影響を軽減する能力があります。

投資判断を簡単にするため、TipRanksの高配当利回りETFツールを使って、高配当利回りのETFをサーチしました。ここでは、配当利回りが7%以上のETFを5つご紹介します。

グローバルXスーパーディビィデンドETF(Global X SuperDividend ETF, SDIV)

この米国籍ETFは、世界で最も配当利回りの高い株式100銘柄に投資します。運用資産(AUM)は7億1,240万ドルで、基準価額は20.69ドルです。このETFは過去12カ月間で13.2%の配当利回りを誇っています。経費率は0.58%です。

SDIVは投資家に十分な分散投資を提供します。上位10銘柄の保有比率は資産のわずか14.75%です。以下は、TipRanksの保有銘柄ツールに表示されたSDIVの上位10銘柄です。

iシェアーズ・エマージング・マーケット配当ETF(iShares Emerging Markets Dividend ETF, DVYE)

この米国籍ETFは、新興国の比較的高配当な株式で構成されるインデックスと同等の投資成果を目指します。AUMは6億1,640万ドル、基準価額は24.5ドルです。配当利回りは10%で、経費率は0.49%です。

このETFは110銘柄を保有しており、上位10銘柄の保有比率は総資産の20.02%にすぎません。以下は、TipRanksの保有銘柄ツールに表示されたDVYEの上位10銘柄です。

グローバルX・MSCIスーパーディビィデンド新興国ETF(Global X MSCI SuperDividend Emerging Markets ETF, SDEM)

この米国籍ETFは、新興国の高配当利回り株式51銘柄に投資します。AUMは4,270万ドルで、基準価額は23.03ドルです。配当利回りは8%で、経費率は0.67%です。

SDEMは投資家に十分な分散投資を提供します。上位10銘柄の保有比率は総資産の26.6%程度です。以下で、TipRanksの保有銘柄ツールでSDEMの上位10銘柄をご覧ください。

iシェアーズ・アジア/太平洋配当ETF(iShares Asia/Pacific Dividend ETF, DVYA)

この米国籍ETFは、アジア/太平洋地域の比較的高配当な株式で構成されるインデックスと同等の投資成果を目指します。AUMは3,775万ドルで、基準価額は31.68ドルです。配当利回りは約7%で、経費率は0.49%です。

このETFは52銘柄を保有しており、上位10銘柄の保有比率は全体の33.01%に過ぎません。以下で、TipRanksの保有銘柄ツールで、DVYAの上位10銘柄の保有状況を見てみましょう。

グローバルX スーパーディビィデンド-米国低ベータ ETF(Global X SuperDividend U.S. ETF, DIV)

この米国籍ETFは、約48の高配当、低ボラティリティ証券の等加重インデックスに連動する投資成果を目指します。AUMは5億9,910万ドルで、基準価額は15.79ドルです。配当利回りは約8%で、経費率は0.45%です。

このETFの上位10銘柄の保有比率は、総資産のわずか26.67%です。以下は、TipRanksの保有銘柄ツールに表示されている、DIVの上位10銘柄の保有状況です。

結論

高配当ETFは、経済の不確実性に直面しても、価格変動が小さい傾向にあります。高配当ETFは、投資家に定期的なインカムを提供し、キャピタルロスをある程度回避するのに役立ちます。TipRanks ETFスクリーナーツールを利用して選択した前述の5つのETFは、有利な配当利回りで投資家のトータルリターンを高める可能性があります。

免責事項

ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Five High-Dividend ETFs to Buy in November原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
TipRanksの専属編集者兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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