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ストーリーハイライト
2024年に何が起こるか、今はまだ分かりませんが、一つだけ確かなことは、勝ち組ポートフォリオを構築するためには、適切な銘柄を見つける必要があるということです。しかし、そういった銘柄を見つけるのは困難です。市場は何千人ものトレーダーで構成され、何千もの株を扱い、毎日何百万もの取引を行っています。データ量は膨大で、それ自体が個人投資家にとって障壁となっています。
スマートスコアでは、AIと自然言語アルゴリズムを使い市場データを分析
株式市場から発信される膨大な情報をどのように選別すればよいのでしょうか?TipRanksのスマートスコアは、AIと自然言語アルゴリズムを使って市場データを収集・照合し、将来の株価上昇と相関するとみられる一連の要因に対して各銘柄を評価します。各銘柄に1から10までの簡単な評価を付け、「パーフェクト10」は今後12カ月で上昇する可能性を示します。
つまり、スマートスコアに従ってパーフェクト10銘柄を探せば、2024年のポートフォリオに最適な銘柄を見つけることができます。パーフェクト10銘柄には、ウォルト・ディズニー(NYSE:DIS)やアルファベット(NASDAQ:GOOGL)が含まれます。ウォール街アナリストがこれらの銘柄をどのように評価しているのか、TipRanksデータベースで調べてみました。
ウォルト・ディズニー
世界で最も有名な企業の一つであるディズニーから始めましょう。
同社の現在のビジネスは、主に3つのセグメントに分かれています。第一のセグメントはディズニー・エンターテイメントで、ディズニー・スタジオ、ディズニー・ストリーミングなどのエンターテインメント・メディアおよびコンテンツ関連事業、そしてスター・ウォーズなどの主要買収作品を含むディズニー所有の全映画アーカイブが含まれます。第二のセグメントはESPNで、ディズニーが所有するスポーツコンテンツやスポーツ体験などの製品を扱っています。第三のセグメントはディズニー・エクスペリエンス部門で、カリフォルニアとフロリダにあるテーマパーク、クルーズライン、海外のテーマパーク、消費者向け製品、ゲーム、出版を扱っています。
11月初旬、ディズニーは2023年度第4四半期(7-9月期)および通期の決算を発表しました。同四半期売上高は212億ドルで、前年同期比5%増でしたが、予想を1億7,000万ドル下回りました。非GAAP(米国会計基準)ベースのEPS(1株当たり利益)は82セントで、予想を11セント上回りました。通期では、売上高は前年比7%増の889億ドル、EPSは26%減の1.29ドルでした。
ディズニーには依然多くのポテンシャル
ドイツ銀行でディズニーを担当するアナリストのBrian Kraft氏は、ディズニーには多くのポテンシャルがあると見ています。
「当社はディズニーに対する「買い」レーティングを維持しています。同社の営業利益は4四半期連続で横ばいまたは下落が続きましたが、2023年度第4四半期には堅実な成長に転じました。2022年以降、テーマパークはディズニーの収益成長の柱であり、引き続き好調を維持しています」とKraft氏は述べています。
同氏は「買い」レーティングを付けており、目標株価の115ドルは、今後12カ月で22%の上値余地を示唆しています。
TipRanksによれば、過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が17人、「中立」が5人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。株式は現在93ドル前後で取引されており、平均目標株価の109.78ドルは、今後12カ月で最大17%の上値余地を示唆しています。
アルファベット
2つ目の銘柄は、グーグルの親会社であり、テック界の主要プレーヤーの1つであるアルファベットです。グーグルはオンライン検索と広告セクターで圧倒的な強さを誇っていますが、アルファベットの子会社には世界最大のオンライン動画検索エンジンおよび再生プラットフォームのYouTubeをはじめ、AI研究のディープマインド、自動運転車のウェイモ、ドローンによる航空貨物輸送ベンチャーのウィングなどがあります。アルファベットはBardチャットボットを開発し、生成AIの世界にも参入しています。
グーグルの昨年の売上高は2,820億ドルを超えました。直近の2023年第3四半期売上高は、前年同期比11.1%増の約767億ドルと堅調で、アナリスト予想を9億8,000万ドルも上回りました。売上高のうち、グーグル検索事業の売上高は440億ドルで、全体の57.4%を占めています。
希薄化後EPSは1.55ドルで、予想を10セント上回り、前年同期の1.06ドルを大幅に上回りました。
AI統合が収益化を拡大
Tigress Financialの5つ星アナリスト、Ivan Feinseth氏は、アルファベットに対してポジティブです。アルファベットの成長能力から始まり、AIポジションに至るまで、同氏は投資家が買うべき理由を次のように見出しています。
「アルファベットは今年第4四半期に売上高が大幅に再加速し、2024年以降もさらに加速すると見ています。これは、特に検索とYouTubeにおいて、製品の最適化と成長を促進する継続的なAI統合と機能により、収益化の成果が高まることが原動力となっています」
こういった評価に基づき、Feinseth氏は「強気買い」のレーティングを付けており、176ドルの目標株価は、今後12カ月で29%の上値余地を示唆しています。
ウォール街も全般的に強気です。過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が26人、「中立」が6人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の136.65ドルは、今後12カ月で最大13%の上値余地を示唆しています。
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本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Disney, Alphabet Among TipRanks’ ‘Perfect 10’ Ideas for 2024原文の翻訳を中心にまとめています。
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