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アナリストが注目する、今買うべき高配当利回り2銘柄

ストーリーハイライト

配当利回りの高い銘柄は、インカム(配当収入)を創出し、併せて株価の上昇も期待できます。したがって、安定した収入を求める投資家は、配当利回りの高い銘柄を検討すべきです。

高配当株に関して、TipRanks株式スクリーナーツールを使い、クラウン・キャッスル (Crown Castle, NYSE:CCI)とファイザー (Pfizer, NYSE:PFE)の2銘柄を特定しました。これらの銘柄は5%以上の配当利回りを提供し、株価は今後12カ月で15%以上の上昇可能性があります。

この2銘柄を詳しく見ていきましょう。

クラウン・キャッスルは優れた銘柄か?

米テキサス州を本拠とするクラウン・キャッスルはREIT(不動産投資信託)で、全米で通信用タワー、光ファイバーネットワーク、スモールセル・ソリューションを含む共有通信インフラを提供しています。配当利回りは6.09%で、不動産セクターの平均3.91%を大きく上回っています。

同社の収入が伸びているのは、光ファイバー部門の拡大努力が実を結び始めているためです。さらに、用地リース活動の活発化により、同社の業績は今後さらに向上すると予想されます。

TipRanksによれば、クラウン・キャッスルのコンセンサス評価は「中程度の買い」です。過去3カ月間のアナリストレーティングの、「買い」4人、「中立」8人に基づいています。平均目標価格の120.55ドルは、今後12カ月で17.99%の上値余地を示唆しています。価格は過去6カ月で17.7%上昇しています。

ファイザーの見通しは?

ファイザーは、医薬品、ワクチン、消費者向けヘルスケア製品を開発・製造する米国のグローバル製薬会社です。興味深いことに、配当利回りは5.95%と高く、ヘルスケアセクターの平均が1.5%であるのと対照的です。

抗がん剤バイオテクノロジー企業であるセーゲンの買収(2023年12月完了)により、ファイザーは成長著しいがん治療薬市場での存在感を強化しています。さらに、新型コロナ関連以外の製品開発にも注力していることから、長期的な成長も期待できます。

ファイザー株の過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が7人、「中立」が11人で、コンセンサス評価は「中程度の買い」です。平均目標株価の31.44ドルは、今後12カ月で13.3%の上値余地を示唆しています。株価は過去6カ月で16%下落しています。

結論

高い配当利回り、堅調なキャッシュフロー、そして力強い成長見通しにより、ファイザーとクラウン・キャッスルは投資家にとって検討に値する銘柄です。さらに、ウォール街のアナリストがこれらの銘柄の上昇ポテンシャルを予想していることも、心強い要素です。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、CCI, PFE: 2 High-Yield Dividend Stocks to Buy, According to Analysts原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
TipRanksの専属編集者兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
米国株投資の銘柄分析はTipRanks
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