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ブラックフライデーは、ウォルマートのような小売企業にとって依然重要なイベント

ストーリーハイライト

ブラックフライデー(今年は11月29日)は、早期オンラインセールやホリデーセールとの競合にもかかわらず、米小売企業にとって依然として重要なイベントです。AP通信によると、モール・オブ・アメリカのような多くの店舗は、ギフトカードや限定品などの特典を提供することで、伝統と店舗内の盛り上がりを足がかりに集客を図ろうとしています。

さらに、ソフトウェア会社アドビシステムズ(ADBE)の一部門であるアドビ・デジタル・インサイツは、ブラックフライデーを含む5日間の週末(感謝祭の11月28日から12月2日)はよりお買い得で、サイバーマンデー(12月2日)に割引率がピークを迎えると予測しています。

例年よりショッピング期間が短いため、ブラックフライデーが重要に

しかし、今年は感謝祭からクリスマスまでのショッピング期間が5日少ないため、小売業者にとっては厳しい状況です。そのため、ブラックフライデーは、特に買い物客を引き付けるための破格セールを展開しているターゲット(TGT)やベスト・バイ(BBY)などの店舗にとっては、販売の勢いを刺激する重要な瞬間となります。

それでも、今年はショッピング期間が少ないにもかかわらず、ホリデーシーズンの消費は前年比で2.5~3.5%増加すると見込まれています。アドビによると、オンライン販売は11月にはすでに前年比で9.6%増加しています。アナリストらは、この週末を今シーズンの残りの期間における消費者支出の動向を示す重要な指標として注目しています。

ウォルマート、全力で取り組む

興味深いことに、ウォルマート(WMT)は、おもちゃ、家庭用品、食料品の第3四半期の売り上げが予想を上回ったことで、ホリデーシーズンを好調な状況で迎えています。そして、ウォルマートが全開で走っていることを証明するかのように、ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、同社は最近、全従業員に大幅なボーナスを支給すると発表しました。これは、同社が年末まで堅実な業績を上げ続ける能力に自信を持っていることを示唆しています。

ウォルマート株は「買い」か?

ウォール街に目を向けると、TipRanksによれば、ウォルマート株の過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が26人、「中立」が2人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の96.65ドルは、今後12カ月で5.2%の上値余地を示唆しています。なお、株価は過去1年間で79%上昇しています。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Black Friday Remains a Major Event for Retailers Like Target and Walmart (WMT)原文翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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