
トップアナリストによる今買うべき3銘柄(2024年7月19日)
2024年7月22日 Masuko Takashi
次に、オンライン小売業界をリードするアマゾンです。同社は、オンライン小売を中核事業としながらも、クラウドコンピューティングやAIにも参入し、契約顧客に豊富なサービスを提供しています。
アマゾンのAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)は、グーグル・クラウドやマイクロソフトのAzureなどの競合他社と肩を並べるクラウドコンピューティング業界のリーダー的存在です。AWSは、アマゾンのサーバーをバックアップとして、クラウドベースのプラットフォームやインターフェース、コンピューティングツールやデータツールなど、幅広いサービスをユーザーに提供しています。
AWSは拡張性があり、個人、企業、さらには政府機関の顧客にも広く浸透しています。AWSはアマゾン全体にとって重要な売上高の原動力となりつつあり、2023年には900億ドル以上の売上高を記録しました。
クラウドサービスは、アマゾンのAIへの取り組みの恩恵を受けている分野のひとつです。アマゾンはAIを活用して、AWSで提供されているクラウドベースのツールのサポートと改善を行い、オンライン小売の中核を強化しています。
実際、アマゾンはすでに小売事業の顧客向け強化策として、多数のAIツールをオンラインで提供しています。これには、カナダと英国、および欧州の一部地域で利用可能なアマゾンの新しいショッピングアシスタント「ルーファス(Rufus)」や、アマゾンの小売サイトでの検索プロセスを簡素化する新しいAIショッピングガイドのセットなどが含まれます。
こうした取り組みとコアとなる小売事業は、引き続き成果を上げています。アマゾンは、直近の第3四半期決算で1,589億ドルの売上高を報告しました。前年同期比で11%増となり、予測を16億ドル上回りました。売上高にはAWSの売上高275億ドルが含まれており、前年同期比で19%増となりました。EPSは1.43ドルで、予想を29セント上回りました。
これらすべて、特にAWSとAIの好調ぶりを、米国みずほ証券のアナリスト、ジェームズ・リー氏は評価しています。同氏は、株式アナリストとして業界トップ4%に入る5つ星アナリストです。
同氏は次のように述べています。「AWSの強力なエコシステムと生成AIに対するマーケットアプローチは、投資家から十分に評価されていないと当社は考えています。生成AI は、クラウド移行の次のスーパー サイクルを推進すると予想しています。(中略)AWSはデータウェアハウジングとソリューションの分野で強みを発揮しており、構造的に恩恵を受ける立場にあると当社は考えています」
当然のことながら、リー氏はアマゾン株を「アウトパフォーム(=買い)」と評価し、今後12カ月で15%の値上がりが見込めるとして、目標株価を240ドルとしました。
TipRanksによれば、アマゾン株の過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が44人、「中立」が1人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価は238.35ドルで、これはみずほのリー氏の評価と同様です。
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本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Nvidia and Amazon: Top Analysts Select the Best Stocks to Buy for 2025の原文翻訳を中心にまとめています。
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