
アナリストとテクニカル指標による「強気買い」3銘柄(2024年1月15日)
2024年1月16日 Masuko Takashi
ケレハー氏が次に選んだのは、シリコンバレーを拠点とするハイエンド・サーバースタック構築企業、スーパー・マイクロ・コンピューターです。エヌビディアがAIテクノロジーに必要な高速プロセッサを製造しているのに対し、スーパー・マイクロはそれらの半導体を結びつけるサーバースタック(AIテクノロジーを支えるインフラ、オペレーティングシステム、ミドルウェアの総称)とストレージ・システムを構築し、AI企業がその潜在能力を最大限に活用できるようにしています。
スーパー・マイクロ・コンピューターは、複雑なサーバースタックを自社で設計・構築することが可能であり、あらゆる顧客のコンピューティング・処理ニーズに対応するため、様々な規模のサーバースタックを設置することができます。
特に、生成AIテクノロジーに必要なスピードで大容量コンピューティングをサポートするスーパー・マイクロ・コンピューターの能力は、大いに活用されています。
直近の2024年度第2四半期(2023年10-12月)の売上高は36億6,000万ドルで、前四半期の21億2,000万ドルから大幅に増加し、アナリスト予想も4億ドル上回りました。非GAAP(米国会計基準)基準のEPS(1株当たり利益)は5.59ドルで、アナリスト予想を43セント上回りました。
旺盛な顧客需要と堅調な業績を背景に、スーパー・マイクロの株価が年初来で301%も上昇したことは、その有望な見通しを示すものです。
ケレハー氏は、この株価上昇について楽観的であり、株価上昇の終わりを見たとは考えていないようです。同氏は次のように述べています。
「スーパー・マイクロ・コンピューターは、生成AI時代をリードするコンピューターとサーバーのプロバイダーであると当社は考えています。アップル、アマゾン、そして最近ではエヌビディアのパターンを繰り返しつつ、スーパー・マイクロの売上高はコストよりもはるかに急速に成長しており、大きな収益成長のための環境を作り出しています。(中略)スーパー・マイクロ株は決して割安ではありませんが、短期的および長期的な成長の見通しは、現在の株価水準での投資を正当化するものだと考えています」
今後の見通しとして、ケレハー氏は「買い」レーティングを付け、目標株価の1,350ドルは、今後12カ月で18%の上値余地を示唆しています。
ケレハー氏は強気ですが、他のアナリストは慎重です。過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が6人、「中立」が3人、「売り」が1人で、コンセンサス評価は「中程度の買い」です。平均目標株価は876.70ドルで、現在の水準(1,140ドル前後)から23%の下値余地を示唆しています。
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本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Top Analyst Jim Kelleher Chooses the Best AI Stocks to Buy: Nvidia and Super Micro Computer Stand Out原文の翻訳を中心にまとめています。
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