ストーリーハイライト
バンク・オブ・アメリカが、半導体大手のエヌビディア(NVDA)に対する「買い」レーティングを再表明し、目標株価を165ドルから190ドルに引き上げたことを受け、同社の株価が上昇しています。
バンカメの5つ星アナリスト、ビベック・アルヤ氏は、AI業界における重要なポジションにより、エヌビディア株は今後何年にもわたって業界を形成する「世代を画する投資機会」になると述べています。実際、エヌビディアの製品は、データセンターや自動運転車などのAIアプリケーションにおける高度なコンピューティングに不可欠です。
新たなAIモデルが続々発表され、関連半導体需要が急速に高まる
さらに、バンク・オブ・アメリカは、マイクロソフト(MSFT)が出資するオープンAIなどが新しいAIモデルを次々と発表していることから、AIモデル関する半導体需要が急速に高まっていると指摘しています。新しいAIモデルではそれぞれ大幅に高い演算能力が必要となるため、エヌビディアの半導体に対する需要は引き続き増加しています。
また、半導体業界以外の主要企業もAIへの強い需要を示していることも、アルヤ氏の確信を支えています。
次世代GPUへの「常軌を逸した」需要
さらに、エヌビディアのCEOであるジェンスン・フアン氏は最近、同社の次世代GPU「Blackwell」に対する大きな関心を指摘し、需要は「常軌を逸している」と表現しました。
そのため、アルヤ氏は、エヌビディアが今後2年間で約2,000億ドルのフリーキャッシュフローを創出できると推定しています。注目すべきは、アルヤ氏はエヌビディア株で81%の成功率を達成しており、レーティングごとの平均リターンは88.6%であるということです。
単なるハードウェア企業ではない
エヌビディアはハードウェア製品で知られていますが、ソフトウェアにも事業を拡大しています。同社は2週間前にワシントンDCで開催されたAIサミットで、AIソフトウェアプラットフォームの幅広いラインナップを紹介しました。製品ラインナップにソフトウェアを加えることで、エヌビディアは顧客を長期的に確保しつつ、継続的な売上増を目指しています。
エヌビディア株は「買い」か?
TipRanksによれば、エヌビディア株の過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が39人、「中立」が3人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。過去1年間に株価は231%上昇しており、平均目標株価の153.86ドルは、今後12カ月で8%以上の上値余地を示唆しています。
本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Bank of America Calls Nvidia (NASDAQ:NVDA) a “Generational Opportunity”の原文翻訳を中心にまとめています。
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