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ストーリーハイライト
8カ月前、サムスン電子はAI(人工知能)機能を搭載したGalaxy S24を発売し、スマートフォンにおけるAI革命の先駆けとなりました。しかし、ウェドブッシュの著名アナリスト、ダニエル・アイブス氏によると、それは今後起きるであろう出来事のほんの序章に過ぎないということです。
9月9日、アップル (NASDAQ:AAPL)はiPhone 16を発表しました。アイブス氏は、このリリースによりiPhoneの販売記録が更新されると予測しています。同氏は、「Apple Intelligenceが世界的な消費者向けAI革命の足がかりとなるためです」と述べています。
Apple Intelligence導入によるiPhone売上高の急成長で株価300ドルを予想
アイブス氏は、iPhone 16で「Apple Intelligence」を立ち上げることによるアップルへの影響を強調し、今後12~18カ月にわたって一桁台後半の売上成長率を促進するだろうと予測しています。この急成長により、同氏は株価は300ドルまで上昇し、2025年末までに4兆ドルの時価総額を達成する可能性があると見込んでいます。
アイブス氏は、Apple Intelligenceの普及を最大限に促進し、旧モデルのiPhoneユーザーにできるだけアップグレードを促すため、アップルはiPhone 16の価格をiPhone 15の水準に据え置いていると指摘しています。そのため、iPhone 16 Proは999ドル、iPhone 16 Pro Maxは1,199ドルで販売されることになります。
A18プロセッサを搭載した新型iPhoneは、iPhone 15よりも30~40%高速で、旧モデルよりもさらに高速であるとアイブス氏は述べており、顧客のアップグレードをさらに促すことになります。
アップルは成功するか?
アイブス氏はアップルは成功すると考えています。アジア全域のiPhone部品サプライヤーの状況を調査した結果、このiPhoneのアップグレードサイクルが歴史的なものになる可能性を示す兆候があると、同アナリストは見ています。また、Apple IntelligenceがiPhoneのキラーアプリとなることで、iPhone販売の「スーパーサイクル」の舞台が整うとも述べています。
アイブス氏は、iPhone 16の初期生産台数を9,000万台と予測し、その後「津波のような」販売台数に成長し、2025年度には2億4,000万台のiPhone 16が販売されるだろうと述べています。さらに、iPhone 15 ProもApple Intelligenceを搭載できるため、これもまた売れ筋商品となり、9月から始まる「通信事業者によるiPhone 15の大幅なプロモーション活動」の後押しも受けるだろうと述べています。
そして、このスーパーサイクルは、Apple Intelligence現象に乗り遅れていた人々を惹きつけるために「ハードウェア/フォームファクターの大幅な変更」が加えられ、1年後のiPhone 17の発売まで続く可能性があると予測しています。
AI導入で、低迷する中国での売上回復の可能性も示唆
アイブス氏は、Apple Intelligenceの登場が、中国での低迷している同社の売上を回復させる可能性さえ示唆しています。「今後数カ月の間、バイドゥ(百度)を中心とした中国でのLLM(大規模言語モデル)に関する提携は、主要な中国市場においてAIの欠けていたパズルのピースを埋めることになるでしょう」と、同氏は予想しています。同氏は、この売上回復は早ければ来四半期にも始まり、その後12カ月間加速すると考えています。
これらの要因を考慮し、アイブス氏はアップル株を「アウトパフォーム(=買い)」と評価し、目標株価を285ドルから300ドルに引き上げました。これは現在ウォール街で最も高い目標株価です。
ウォール街の見方は?
多くのアナリストはアイブス氏の楽観的な見方を支持しており、TipRanksによれば、過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が25人、「中立」が9人、「売り」が1人で、コンセンサス評価は「中程度の買い」です。平均目標株価は249.82ドルで、今後12カ月で13.5%の上値余地を示唆しています。
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本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Apple Wins a New Street-High Price Target Following iPhone 16 Launchの原文翻訳を中心にまとめています。
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