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アナリスト、アルファベット株の2024年の上昇継続を予想

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メディア・テック大手のアルファベット(NASDAQ:GOOGL)(NASDAQ:GOOG)は、今年の多くのテック株と同様、AI(人工知能)の追い風に恵まれています。ナスダック100指数(NDX)の年初来の上昇率39%に対し、株価は51.5%上昇しています。強固なブランドポートフォリオ、最新鋭のAI「Gemini」の発表、そしてさらなるAI製品の登場により、アルファベットは今後も売上高と利益を伸ばし続けるとみられ、アナリストは株価の上昇継続を予想しています。

厳しい競争の中でも強さを継続

アルファベットの直近の第3四半期決算は、全体的に好調なファンダメンタルズを反映していました。そして、グローバル・クラウドの売上高は前年同期比22.5%増の84億1,000万ドルとなりましたが、コンセンサス予想の86億2,000万ドルを下回ったことで、投資家は懸念しました。

しかし、アナリストのScott Devitt氏は、市場が過剰反応したのではないかと考えています。注目すべきは、グーグル・クラウドが急拡大を続けていることです。現在、クラウド・コンピューティング市場で第3位にランクされており、市場シェアは11%で、マイクロソフト(NASDAQ:MSFT)のAzure、アマゾン(NASDAQ:AMZN)のAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)に次ぐものです。

グーグル・クラウド以外に強力なプラットフォーム・ポートフォリオを保有

そして、グーグル・クラウドの第3四半期の全売上高への寄与はわずか11%であったことに留意すべきでしょう。アルファベットには、売上高を牽引する定評あるプラットフォームの強力なポートフォリオがあります。

例えば、グーグルサーチは91.54%の市場シェアで検索エンジン市場を支配し続けています。特筆すべきは、第3四半期のグーグル広告が前年同期比9.5%増の596億5,000万ドルとなり、アルファベット全売上高の78%を占めたことです。これにはYouTube、グーグルサーチ、その他のサービス、Google Networkの広告売上が含まれます。

第3四半期の全売上高は前年同期比11%増の767億ドル、1株当たり利益(EPS)は前年同期比46.2%増の1.55ドルで、両方ともコンセンサス予想を上回りました。

2024年に幸運をもたらすAI

12月6日、アルファベットは、最も期待されていたAI製品のリリースを発表し、来年まで延期するのではないかという噂に終止符を打ちました。同社はついに、最先端の大規模言語モデル(LLM)であるGemini 1.0をリリースしました。

同社によると、Geminiには、ウルトラ、プロ、ナノの3つのバリエーションがあります。プロとナノは現在利用可能です。一方、最も強力で複雑なタスクに対応できるよう設計されているウルトラは、現在テスト中です。アルファベットは、ウルトラを「来年の早い時期に開発者と企業顧客」にリリースする予定です。

GeminiでBardをアップグレードし、グーグルサーチも高速に

さらに、アルファベットは、Gemini技術を通じてBardをアップグレードし、来年初めまでにさらに高度なバージョンを開発中であると発表しました。Geminiは今後数カ月のうちに、グーグルサーチ、Chrome、広告、およびDuet AIなどに組み込まれる予定です。経営陣は、Geminiによってグーグルサーチはより高速になると考えています。

マイクロソフトは2019年にオープンAIに投資したことで、AI競争で先行者利益を得ました。アルファベットは少し出遅れたかもしれませんが、ロイターによると、業界の専門家は、GeminiはChatGPTに挑戦する可能性があると考えています。

Geminiの発表直後、バンク・オブ・アメリカ証券のアナリスト、Justin Post氏はアルファベットの「買い」レーティングを再表明しました。同アナリストは、製品へのAI統合により、アルファベット株には大きな上昇可能性があると指摘しています。AIの見通しについて複数のアナリストは、アルファベットの売上高が2022年の2,828億4,000万ドルから今年は3,057億ドルに増加すると予想しています。また、一株当たり利益は、2023年度に26%増の5.74ドルに跳ね上がると予想されています。

アナリストによると、アルファベット株は「買い」か、「中立」か、「売り」か?

全体として、ウォール街はアルファベットに強気です。過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が25人、「中立」が6人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価は153.41ドルで、今後12カ月で15.5%の上値余地を示唆しています。

結論

Geminiの展開は、現在進行中のその他AI製品とともに、今後数四半期でアルファベットの業績を押し上げる可能性が高いでしょう。アナリストの予測では、2024年の売上高は前年比11.3%増、EPSは16.2%増です。

アルファベット株は、2024年収益予想に基づけば予想PER(株価収益率)20.2倍、PSR(株価売上高倍率)5.0倍で取引されており、長期的なAIの見通しを持つ成長株としてはまだ妥当な水準にあり、ウォール街が来年末までに15.5%の上昇余地があると予想しているのもそのためでしょう。

グーグルサーチ、YouTube、Gメールといったアルファベットのプラットフォームは、世界でその地位を確固たるものにしています。AIを取り入れることで、利益率を高めつつ、強力なポートフォリオをさらに強化することができ、長期投資家にとって魅力的なテック株の選択肢になると考えられます。

さらに、TipRanksはアルファベット株に「パーフェクト10」スマートスコアを付与しており、この銘柄が幅広い市場を上回る可能性が高いことを示唆しています。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Alphabet Stock (NASDAQ:GOOGL): Winning Streak Likely to Continue in 2024原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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