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エヌビディアとAMD:これらAI関連銘柄の今後の上昇可能性は?

ストーリーハイライト

AI関連銘柄であるエヌビディアとAMDの株価はかなり上昇しています。それでもアナリストは、両銘柄にはさらなる上昇余地があると見ています。

エヌビディア(NASDAQ:NVDA)やアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(NASDAQ:AMD)といった半導体メーカーの株価は、AI(人工知能)ブームを追い風に大きく上昇しています。

両銘柄の大幅な上昇にもかかわらず、アナリストの見通しは依然としてポジティブで、平均目標株価によれば、エヌビディアとAMDの株価は現在の水準からかなり上昇する可能性を示唆しています。

このような背景から、エヌビディアとAMDの株主にとって今後何が待ち受けているのかを理解してみましょう。

エヌビディアの株価の上昇可能性は?

エヌビディアの株価は、年初来で約220%上昇しました。この大きな上昇にもかかわらず、アナリストの平均目標株価は現在の水準から上昇する可能性を示しています。エヌビディアはAIの進歩から恩恵を受けています。

同社のアクセラレーティッド・コンピューティング(複数のプロセッサーを同時に使用して演算処理を大幅に効率化するもの)とAIプラットフォームに対する堅調な需要があり、それが売上と株価を牽引しています。

同社の経営陣は引き続き楽観的であり、HGXプラットフォームの需要増に牽引されており、この勢いは今後数四半期も持続すると予想しています。さらに、クラウド・サービス・プロバイダーやコンシューマー・インターネット企業からの旺盛な需要に応えるため、エヌビディアは企業向け製品の幅を広げ、サプライチェーンの強化に注力しています。

エヌビディアは堅実な財務を維持する態勢を整えており、アナリストのレーティングは「買い」38件、「売り」1件で、コンセンサス評価は「強気買い」となっています。平均目標株価649.82ドルは、現在の水準から38.83%の上昇可能性を示唆しています。

AMDの今後は?

エヌビディアと同様に、AMDもAIに対する旺盛な需要と展開から恩恵を受ける可能性が高いです。投資家は、AMDのリサ・スー最高経営責任者(CEO)が、AIはいくつかの垂直分野にわたって同社に数十億ドルの成長機会をもたらすと考えていることに留意すべきです。

そのため、市場シェアを拡大するため、同社はAIへの投資を強化しています。さらに、AMDは新しいInstinct MI300X GPU(画像処理半導体)を導入しました。

これは、生成AI用向けでは世界で最も先進的なアクセラレータであり、AMDの成長を加速させると見込まれます。MI300 GPUは第4四半期にリリースされる予定です。AIの事業機会に加え、PC市場の回復の可能性も、AMD株の勢いに拍車をかけるでしょう。

ウォール街のアナリストは、AMDの堅実な成長見通しから、AMD株に対して強気です。過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」21件、「中立」7件で、コンセンサス評価は「強い買い」です。平均目標株価137.57ドルは、現在の水準から27.02%の上昇可能性を示唆しています。

結論

AIシステムを駆動する半導体とGPUに対する目覚ましい需要は、エヌビディアとAMDの株価に強固な成長基盤を提供しています。両社はAI分野で大きな市場シェアを獲得し、堅実な財務を実現する可能性が高いです。両銘柄はすでに大幅に上昇していますが、アナリストの平均目標株価は、現在の水準からかなりの上昇余地があることを示唆しています。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、NVDA and AMD: Are these AI Stocks Predicted to Rise?原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
フリージャーナリスト。出版社勤務後、1984年4月からフリー転向。以降、月刊宝石や「ダカーポ」などに原稿を執筆。月刊誌の取材・執筆活動のほか、単行本の執筆や編集等を行う。著書に『サイエンススクランブル』『我らチェルノブイリの虜囚』(いずれも共著)がある。2007年11月から2016年1月まで日本で唯一の外国為替証拠金取引(FX)の専門誌月刊「FX攻略.com」の初代編集長を務める。FXポータルサイト「エムトレ」アドバイザー歴任。
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