
バフェット氏お気に入りのオキシデンタル・ペトロリアムは「買い」か?
2023年11月10日 Masuko Takashi
FELGの上位保有銘柄のスマートスコアは、高くなっています。スマートスコアは、TipRanksが独自に開発した定量的な株式スコアリング・システムです。8つの市場主要要因に基づき、銘柄に1から10までのスコアを与えます。8点以上がアウトパフォーム評価となります。FELGの上位9銘柄のうち、8銘柄がアウトパフォーム相当のスマートスコア8以上を獲得しています。
FELGの高評価上位保有銘柄には、アップル(NASDAQ:AAPL)、エヌビディア(NASDAQ:NVDA)、アマゾン(NASDAQ:AMZN)、メタ・プラットフォームズ(NASDAQ:META)、アルファベットのクラスA株(NASDAQ:GOOGL)など、テックセクターの長期的な勝者企業が含まれています。
しかし、FELGは分散が効いたファンドであり、大手テック株に限定しているわけではありません。ユナイテッドヘルス・グループ(NYSE:UNH)とJPモルガン・チェース(NYSE:JPM)が上位10銘柄に含まれており、上位10銘柄以外では、ホーム・デポ(NYSE:HD)、コカ・コーラ(NYSE:KO)、バークシャー・ハサウェイ(NYSE:BRK.B)など、非テックの高評価銘柄を保有しています。
全体として、FELGは投資家に、2023年の市場を上昇させた有力なテック企業へのエクスポージャーを提供する一方で、他の市場セクターの優良企業へのエクスポージャーも十分に提供し、素晴らしいミックスを作り出しています。
これらを総合すると、FELGのETFスマートスコアはアウトパフォーム相当の8となります。
FELGの経費率はわずか0.18%で、全体から見れば妥当な水準であり、アクティブ運用のETFとしては特に優れています。
この経費率は、10,000ドルをFELGに投資する投資家が、1年間でわずか18ドルの手数料を支払うことを意味します。ファンドが今後年率5%のリターンを上げ、この0.18%の経費率を維持すると仮定すると、同じ投資家が10年間に支払う手数料はわずか230ドルになります。
この経費率は、他の人気のあるアクティブ運用ETFと比較して特に有利です。
アーク・インベストの旗艦ファンドであるアーク・イノベーションETF(NYSEARCA:ARKK)の経費率は0.75%とはるかに高いです。同じ1万ドルをARKKに投資した場合、1年目に75ドル、10年間で931ドルの手数料を支払うことになります(上述と同じパラメータを仮定)。
フィデリティのフィデリティ・ブルーチップ・グロースETF(BATS:FBCG)でさえ手数料は0.59%で、FELGよりはるかに高いです。同じ1万ドルをFBCGに投資した場合、投資家は1年目に59ドルの手数料を支払い、10年間で738ドルの手数料を支払うことになります。
もう一つの人気アクティブ運用ETF、ティー・ロウ・プライス・ブルーチップ・グロースETF(NYSEARCA:TCHP)の手数料は0.57%です。TCHPに10,000ドル投資した場合、1年目は57ドル、10年間では714ドルの手数料を支払うことになります。
ご覧の通り、FELGはアクティブ運用ETFの世界では費用対効果の高い選択肢です。以下は、TipRanksのETF比較ツールを使って作成した、FELG、ARKK、FBCG、TCHPの比較です。
FELG構成銘柄に対する過去3カ月間のアナリストのコンセンサス評価は、「買い」が151件、「中立」が28件で、FELG自体のコンセンサス評価は「中程度の買い」です。FELGの平均目標価格の28.46ドルは、今後12カ月で8.2%の上値余地を示唆しています。
FELGはどの角度から見ても堅実なETFです。その前身ファンドを見ると、FELGは長期的にしっかりとしたパフォーマンスを上げています。
さらに、FELGの構成銘柄は、スマートスコアが高く、様々な市場セクターの高評価成長株からなる分散ポートフォリオを形成しています。
最後に、FELGの経費率は0.18%と、他のアクティブ運用型ETFの経費率と比較してリーズナブルです。これらの理由から、FELGは魅力的なアクティブ運用ETFと考えられます。
本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、FELG: New Actively-Managed Growth ETF Packs a Punch原文の翻訳を中心にまとめています。
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