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アナリストによる、今買うべき金関連株ベスト5(2024年4月)

ストーリーハイライト

今後、収益性の高い金セクターへの投資を考えている投資家は、ウォール街アナリストの「強気買い」コンセンサス評価を得ている5銘柄を検討できるでしょう。

現在、金価格は1オンスあたり2,200ドル前後で推移しています。2023年12月以来、金価格は上昇傾向にあり、専門家の間では2024年も上昇トレンドが継続するとの見方があります。

金は安全資産であり、インフレヘッジとしても有効です。また、金価格は、経済が不透明な時に好調に推移する傾向があります。低金利、地政学的緊張、マクロ的逆風、米ドル安はすべて金のパフォーマンスを押し上げる傾向があります。

金への投資には、現物の購入、金の延べ棒やコイン、金鉱株、金ETF、金先物取引など、さまざまな方法があります。それぞれの金投資には長所と短所がありますが、金鉱株の購入は、ポートフォリオの分散投資や金へのエクスポージャーを得る良い方法です。以下で、現在「強気買い」のコンセンサス評価を得ている金鉱株5銘柄をご紹介します。

1位 バリック・ゴールド (Barrick Gold Corp., NYSE:GOLD)

カナダのトロントを拠点とするバリック・ゴールドは、業界トップクラスの金・銅資産のポートフォリオを誇ります。すべての鉱山は10年間超の事業計画を策定しており、4大陸18カ国で操業しています。同社は、既存のポートフォリオに加え、新しいワールドクラスの資産の探索と開発を続けており、市場をリードする地位をさらに強化しています。

2023年にバリック・ゴールドは、405万オンスの金と4億2,000万ポンドの銅を生産しました。一方、同社は2023年第4四半期の決算発表で1株当たり0.10ドルの配当と、2024年に10億ドルを上限とする新たな自社株買い計画を発表しました。バリックの配当利回りは業界平均を上回る2.42%で、配当性向は47.12%です。

2023年通期では、売上高114億ドル(前年比3%増)、調整後EPS(1株当たり利益)0.84ドル(同12%増)を計上しました。2024年の金生産量は390万~430万オンス、銅生産量は1億8,000~2億1,000トンと予想しています。

バリック・ゴールド株は「買い」か?

TipRanksによれば、バリック・ゴールド株の過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が10人、「中立」が3人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の20.34ドルは、今後12カ月で22.2%の上値余地を示唆しています。

2位 ウィートン・プレシャス・メタルズ (Wheaton Precious Metals Corp., NYSE:WPM)

カナダのバンクーバーを本拠とするウィートン・プレシャス・メタルズは、低コストで長寿命の資産ポートフォリオを持つ世界最大級の貴金属ストリーミング会社です。ストリーミング会社は、鉱山会社が生産する貴金属やコバルトを長期契約に基づいて購入し、支払額と販売額の差から利益を得ます。現在、ウィートンは18の操業中の鉱山と27の開発段階のプロジェクトについてストリーミング契約を結んでいます。

2023年には、ウィートンは年間生産量目標の約61万9,608オンスを達成しました。2024年の年間生産量は55万~62万オンスとなる見通しです。2023年通期の売上高は前年比4.6%減の10.2億ドル、調整後EPSは5.3%増の1.17ドルでした。

ウィートンは2024年の年間配当を増額し、新たな累進配当政策に移行しています。取締役会は1株当たり0.155ドルの四半期配当を承認し、配当利回りは1.35%です。

ウィートン・プレシャス・メタルズ株は「買い」か?

TipRanksによれば、ウィートン・プレシャス・メタルズ株の過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が8人、「中立」が2人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の53.48ドルは、今後12カ月で13.5%の上値余地を示唆しています。

3位 アラモス・ゴールド (Alamos Gold, Inc., NYSE:AGI)

アラモス・ゴールドは、カナダのトロントに本拠を置き、カナダに2つ、メキシコに1つの鉱山を運営し、開発段階のプロジェクトの強力なポートフォリオを持つ低コスト金生産会社です。同社の四半期配当は1株当たり0.02ドルで、配当利回りは0.68%です。

重要な点としては、規制当局の承認を条件に、アラモスがアルゴノート・ゴールド(Argonaut Gold Inc.)(TSE:AR)の発行済み普通株式すべてを 3 億 2,500 万ドルで買収する正式契約を締結したことです。アラモスが買収するのは、カナダ・オンタリオ州にあるアラモスのアイランド・ゴールド鉱山の隣にあるアルゴノートのマジノ鉱山のみです。アルゴノートの残りの鉱山は、新しい企業に分離されます。

アラモスとアルゴノートの金鉱山を合わせた生産量は、2024年に約28万オンス、その後年間40万オンス以上に増加する見込みです。アラモスグループの金生産量は、今後年間60万オンスを超える見込みです。また、この買収により、長期的には約5億1,500万ドルの税引き前シナジーが見込まれます。

アラモス・ゴールド株は「買い」か?

TipRanksによれば、アラモス・ゴールド株の過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が7人、「中立」が2人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の15.86ドルは、今後12カ月で7.5%の上値余地を示唆しています。

4位 アグニコ・イーグル・マインズ (Agnico Eagle Mines Ltd., NYSE:AEM)

カナダのトロントを本拠とするアグニコ・イーグルは、カナダ、オーストラリア、フィンランド、メキシコで事業を展開し、米国とコロンビアで開発プロジェクトを行う大手金鉱山会社です。アグニコは、低リスク地域での金生産拡大、キャッシュフローの成長、安定的な配当、株式希薄化の抑制を掲げ、長期的に優れたリターンを生み、高品質で管理しやすい事業を構築することを目指しています。

2023年の金生産量は343万9,654オンスと過去最高を記録し、ガイダンス範囲の上限を達成しました。2024年の金生産量は335万オンスから355万オンスの範囲になると予想しています。

さらに、取締役会は1株当たり0.40ドルの四半期配当を発表し、配当利回りは2.7%、配当性向は71.61%を誇っています。

アグニコ・イーグル株は「買い」か?

TipRanksによれば、アグニコ・イーグル株の過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が7人、「中立」が1人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の62.11ドルは、今後12カ月で4.1%の上値余地を示唆しています。

5位 B2ゴールド (B2Gold Corp., NYSEAMERICAN: BTG)

B2ゴールドは、カナダのバンクーバーに本拠を置き、マリ、ナミビア、フィリピンで金鉱を所有・運営する低コストの国際的な大手金生産企業です。さらに、カナダ北部で鉱山を建設中であり、マリ、コロンビア、フィンランドで多数の開発プロジェクトを進めています。

2023年のB2ゴールドの金生産量は106万1,060オンスと過去最高を記録し、ガイダンスの上限を達成しました。2024年の金生産量は86万~94万オンスを見込んでいます。

さらに、取締役会は、2024年度第1四半期の四半期配当を1株当たり0.04ドルと発表し、6.12%の魅力的な配当利回りとなっています。

B2ゴールド株の見通しは?

TipRanksによれば、B2ゴールド株の過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が10人、「中立」が1人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の4.10ドルは、今後12カ月で57.1%の上値余地を示唆しています。

結論

金関連株への投資は、投資家のポートフォリオに必要な分散と低リスク・リターン戦略を実現する有効な手段です。不確実な時代には、金は最善の防衛策となります。上記のベスト5金関連銘柄は、将来的に大きく成長する可能性があり、アナリストの支持も得ています。投資家は、徹底的な調査の上で、これらの銘柄への投資を検討できます。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、5 Best Gold Stocks to Buy in April 2024, According to Analysts原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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