米国株

5つ星アナリストが選ぶ2024年の大型株3選

ストーリーハイライト

シティの5つ星アナリスト、Ronald Josey氏は12月20日、アマゾン・ドット・コム(NASDAQ:AMZN)、メタ・プラットフォームズ(NASDAQ:META)、ウーバー(NYSE:UBER)といった大型株を2024年のトップピックに選出しました。Josey氏は、インターネット・セクター全体の勢いは2024年を通じて持続すると考えています。さらに同氏は、これらの大型株企業は大幅なコスト削減と業務の最適化に注力していることから、恩恵を得るのに有利な立場にあると指摘しています。

TipRanksは、レーティングの成功率と各アナリストのレーティングの平均リターンにより、アナリストをランク付けしています。5つ星アナリストは、高い成功率と高い平均リターンを示しています。

3銘柄の動向とウォール街予想を見てみましょう。

アマゾン株の上昇は続くのか?

eコマースの巨人であり、クラウドコンピューティングの先進企業であるアマゾン株は、年初来で約83%上昇しています。コスト削減への注力、クラウドや広告事業の好調、人工知能(AI)への積極的な投資が株価上昇につながっています。

アマゾン株は大きく上昇していますが、Josey氏はアマゾンの見通しについて引き続き楽観的であり、「買い」レーティングを維持しています。さらに、12月20日には、目標株価を177ドルから210ドルに引き上げました。

TipRanksによれば、過去3カ月間において、Josey氏を含め、アマゾン株を担当するアナリスト43人全員が「買い」レーティングを付けており、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の180.67ドルは、今後12カ月で17.76%の上値余地を示唆しています。

メタ・プラットフォームズ株の今後は?

ソーシャルメディアの巨人であるメタ株は、年初来で約194%上昇しています。この大幅な上昇にもかかわらず、Josey氏はメタの見通しについて強気の姿勢を崩しておらず、彼の目標株価425ドルは、今後12カ月で20%以上の上値余地を示唆しています。

Josey氏を含め、多くのウォール街アナリストは、コスト構造の削減、広告売上高の増加、AIの進歩により、メタ株を推奨しています。

過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が37人、「中立」が1人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の389.57ドルは、今後12カ月で10.24%の上値余地を示唆しています。

ウーバー株の見通しは?

ライドシェアやデリバリーを世界的に展開しているウーバー株は、旅行者数の伸びの加速、厳格なコスト規律、成長イニシアチブへの投資から恩恵を受けています。株価は年初来で約150%上昇しています。それでも、Josey氏は更なる上値余地があると見ており、12月20日に目標株価を67ドルから75ドルに引き上げました。

ウォール街アナリストはウーバー株について楽観的であり、過去3カ月間のアナリストレーティングは、同株をカバーするアナリスト34人全員が「買い」レーティングを付け、コンセンサス評価は「強気買い」です。しかし、株価が大幅に上昇しているため、平均目標株価の64.48ドルは、今後12カ月で4.49%の上値余地を示唆するに留まっています。

結論

ウォール街のアナリストは、アマゾン、メタ、ウーバーに対して強気です。これら全ての銘柄のコンセンサス評価は「強気買い」ですが、アナリストの平均目標株価は、今後12カ月間でアマゾンがウーバーやメタよりも上昇する可能性が高いことを示唆しています。

免責事項

ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、3 Large Cap Stocks 5-Star Analyst Picks for 2024原文の翻訳を中心にまとめています。

米国株
この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
米国株投資の銘柄分析はTipRanks
最新記事