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配当利回り5%超の割安株3選、スマートスコアも良好

ストーリーハイライト

株式市場は割高に見え、S&P500指数(SPX)はPER(株価収益率)24倍で取引されており、過去の水準を大きく上回っています。それでも魅力的な配当利回りの割安銘柄はたくさんあります。

例えば、オルガノン(NYSE:OGN)、AT&T(NYSE:T)、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(NYSE:BTI)(LSE:BATS)は、いずれもPERは1桁台で取引されており、配当利回りは5%を超えています。

3銘柄ともスマートスコアは「パーフェクト10」

さらに、この3銘柄ともスマートスコア・システムで「パーフェクト10」を獲得しています。スマートスコアは、TipRanksが独自に開発した定量的銘柄スコアリング・システムで、8つの市場主要要因に基づいて銘柄を1から10までのスコアで評価します。8以上は「アウトパフォーム」と評価され、特に「パーフェクト10」銘柄のパフォーマンスは、広範な市場を大きく上回る可能性があります。

TipRanksの無料株式スクリーナーを使い、これらの3銘柄を特定しました。投資家はこのスクリーナーを使い、時価総額、アナリストの平均目標株価が示唆する上値余地、バリュエーション、配当利回りなどに基づいて銘柄をスクリーニングできます。

オルガノン (Organon, NYSE:OGN)

2021年に米主要製薬企業のメルク(NYSE:MRK)から分離独立したオルガノンは、ウィメンズヘルス(女性特有の疾患対象の健康ソリューション)、バイオシミラー(新薬バイオ医薬品とほぼ同じ品質、有効性を持つ医薬品)、特許切れ医薬品の3つのセグメントで事業を展開するヘルスケア銘柄です。

こういったセグメントは、ヘルスケア市場で必ずしも最も輝きのある分野でも、最も成長率の高い分野でもないため、大きなバリュエーションを得ることはできませんが、それでもオルガノン株の2024年の利益予想に基づく予想PERはわずか4.7倍と、あまりにも割安に見えます。

着実な成長企業、特にバイオシミラー部門は魅力的

また、オルガノンは必ずしも高成長事業ではありませんが、前四半期の売上高が前年同期比7%増(為替変動の影響を除く)であったように、衰退事業であるわけではありません。バイオシミラー部門は特に魅力的で、売上高は前年同期比46%増(同)でした。

オルガノンにはかなりの負債がありますが、管理可能であり、ゆっくりと、しかし確実に返済していることに留意すべきです。さらに、同社の配当利回りは5.4%でその魅力を高めています。

オルガノンは、TipRanksのスマートスコアで「パーフェクト10」を獲得し、高く評価されています。

アナリストによれば、オルガノン株は「買い」か?

ウォール街に目を向けると、TipRanksによれば、オルガノン株の過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が2人、「中立」が2人で、コンセンサス評価は「中程度の買い」です。平均目標株価の23.00ドルは、今後12カ月で11.7%の上値余地を示唆しています。

AT&T (NYSE:T)

米主要通信会社AT&Tは広く保有されている大型株ですが、近年一部の投資家に悪い印象を与えてきました。株価が何年も低迷していることと、長年堅実な配当を出してきた同社が2022年に減配し、35年にわたる連続増配に終止符を打ったからです。

しかし、同社の株価はこの1年間で26.5%の大幅な上昇を記録し、S&P 500指数を上回るなど、確実に勢いを取り戻しています。それでも、2024年の利益予想に基づく予想PERは8.5倍の1桁台を維持しており、配当利回りも6.0%と魅力的です。

さらに、AT&Tのスマートスコアは「パーフェクト10」となっています。

アナリストによれば、AT&T株は「買い」か?

TipRanksによれば、AT&T株のコンセンサス評価は「強気買い」で、過去3カ月のアナリストレーティングは、「買い」が9人、「中立」が3人です。平均目標株価の21.50ドルは、今後12カ月で14.7%の上値余地を示唆しています。

ブリティッシュ・アメリカン・タバコ (British American Tobacco, NYSE:BTI)

英国ロンドンを本拠とする大手たばこ会社のブリティッシュ・アメリカン・タバコは、オルガノンやAT&Tと同様に、2024年の利益予想に基づく予想PERは6.9倍と低くなっています。

なお、ブリティッシュ・アメリカン・タバコの配当利回りは、オルガノンやAT&Tよりもさらに高く、9.1%です。これは、S&P 500指数の配当利回り(わずか1.3%)を上回るだけでなく、米10年物国債利回り(4.3%)の2倍以上であり、ブリティッシュ・アメリカン・タバコは見逃せない配当銘柄です。

同社を高成長ビジネスと勘違いする人はいないでしょうが、消費者の一貫した需要を持つ安定したビジネスを展開しており、安定的なキャッシュフローを生み出しています。加えて、同社は利益に基づく多額の配当支払いでインカム志向の投資家に報いることを重視しています。同社はまた、自社株買いを通じて株主還元を強化しています。

新しい無煙製品でさらなる上値余地も

さらに、加熱式たばこのglo、電子たばこのVuse、ニコチンパウチ(ニコチン、香料などを含んだ小さな袋)のVeloなど新しい無煙製品によって、上値余地があります。

上記の他の銘柄と同様、ブリティッシュ・アメリカン・タバコのスマートスコアは10点満点中10点です。

アナリストによれば、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ株は「買い」か?

TipRanksによれば、ブリティッシュ・アメリカン・タバコの過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が2人、「中立」と「売り」は共にゼロで、コンセンサス評価は「中程度の買い」です。平均目標株価の34ドルは、今後12カ月で7.5%の上値余地を示唆しています。

結論

市場全体では割高かもしれませんが、どこを探せばよいか分かっていれば、掘り出し物はまだたくさんあります。オルガノン、AT&T、ブリティッシュ・アメリカン・タバコの予想PERは1桁台で、市場全体よりかなり割安であり、配当利回りが5%以上あるため、魅力的な銘柄となっています。

これらのような割安な投資機会をもっと見つけたいとお考えなら、TipRanksの無料株式スクリーナーツールを使ってみるのも一つの手です。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、3 Cheap Stocks Yielding Over 5% with “Perfect 10” Smart Scores原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
米国株投資の銘柄分析はTipRanks
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