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アナリストによる、今買うべき金関連株ベスト3(2024年5月)

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有望な金セクターへの関連エクスポージャーを求める投資家は、アナリストのコンセンサス評価が「強気買い」の以下の3銘柄を検討できるでしょう。

ウォール街のアナリストによると、B2ゴールド、バリック・ゴールド、アグニコ・イーグル・マインズは、2024年5月に買うべき3つのベスト金関連銘柄です。TipRanksの株式スクリーナーツールを活用し、アナリストが非常に強気である金関連企業を調べました。

金価格は、5月15日に米国の4月のインフレデータ(消費者物価指数)が予想を下回ったことを受けて急騰した後、1オンスあたり2,390ドル近辺で取引されています。

金鉱株への投資でポートフォリオに分散

金はインフレに対する最良のヘッジ手段の一つと考えられています。金価格は、金利、米国債利回り、米ドルの値動きなどの経済要因とは逆相関の関係にあります。金への投資方法はいくつかあり、現物の購入、金の延べ棒やコイン、金鉱株、金ETF(上場投資信託)、金先物取引などがあります。金鉱株への投資はポートフォリオに分散をもたらします。

以下で取り上げる3つの金関連企業は、アナリストから高い評価を受けており、今後12カ月でかなりの株価上昇が見込める可能性があります。

1位 B2ゴールド (B2 Gold Corp., NYSEAMERICAN: BTG)

B2ゴールドは、カナダのバンクーバーに本拠を置き、マリ、ナミビア、フィリピンで金鉱を所有・運営する低コストの国際的な大手金生産企業です。同社はカナダ北部で鉱山を建設中で、マリ、コロンビア、フィンランドで多数の開発プロジェクトを進めています。

2024年第1四半期の金生産量は22万5,716オンスで、予想通りでした。同期の売上高は4億6,144万ドル、調整後EPS(1株当たり利益)は0.06ドルでした。また、取締役会は、第2四半期に1株当たり0.04ドルの四半期配当を発表しました。年換算配当利回りは5.69%となり、業界平均(1.9%)を大きく上回ります。

同社は、2024年の金の総生産量を86万~94万オンスと予想しています。

B2ゴールド株の将来性は?

TipRanksによれば、B2ゴールドの平均目標株価は4.26ドルで、今後12カ月で51.1%の上値余地を示唆しています。過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が9人、「中立」が2人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。過去1年間では株価は30.4%下落しています。

2位 バリック・ゴールド (Barrick Gold Corp., NYSE:GOLD)

カナダのトロントを本拠とするバリック・ゴールドは、業界最大級のティアワン(第1級)金・銅資産ポートフォリオを誇ります。同社では、ティアワン鉱山を年間最低生産量が50万オンス、採掘年数が10年以上の鉱山と定義しています。バリックは1株当たり0.10ドルの四半期配当を支払っており、配当利回りは2.35%と魅力的です。

2024年第1四半期には、バリック・ゴールドは94万オンスの金と4万トンの銅を生産しました。調整後EPSは前年同期比36%増の0.19ドル、売上高は4%増の27億5,000万ドルでした。

2024年通期の金生産量は390万~430万オンス、銅生産量は180~210Kt(千トン)を見込んでいます。同社は、ドミニカのプエブロ・ビエホ鉱山の拡張工事の完了とパプアニューギニアのポルジェラ鉱山の操業再開を背景に、年内に金の生産量増加を予想しています。

バリック・ゴールド株は「買い」か?

TipRanksによれば、 バリック・ゴールド株の過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が10人、「中立」が2人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の22.54ドルは、今後12カ月で29.4%の上値余地を示唆しています。株価は過去1年で7.1%下落しています。

3位 アグニコ・イーグル・マインズ (Agnico Eagle Mines Ltd., NYSE:AEM)

カナダのトロントを本拠とするアグニコ・イーグルは、カナダ、オーストラリア、フィンランド、メキシコで事業を展開し、米国とコロンビアで開発プロジェクトを行う大手金鉱山会社です。同社は、低リスク地域での金生産拡大、キャッシュフローの成長、安定的な配当、株式希薄化の抑制を掲げています。そして、長期的に優れたリターンを生み、高品質で管理しやすい事業構築を目指しています。

2024年第1四半期には、87万8,652オンスの過去最高の金生産量を報告しました。2024年通期の金生産量は335万~355万オンスと予想しています。1株当たり0.40ドルの四半期配当(配当利回り2.34%)を発表し、第1四半期中に1,990万ドル相当の自社株買いを実施しました。

第1四半期の鉱山収入は前年同期比21.2%増の18.3億ドル、調整後EPSは前年同期比31%増の0.76ドルでした。

アグニコ・イーグル・マインズ株は「買い」か?

TipRanksによれば、過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が11人、「中立」が1人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の74.43ドルは、今後12カ月で7.7%の上値余地を示唆しています。過去1年間で株価は23.7%上昇しました。

終わりに

金は、困難な経済状況下では安全な投資先と考えられています。投資家は、ポートフォリオに何らかの形で金のエクスポージャーを持つべきでしょう。上記の3つの金鉱株は、将来的に大きく上昇する可能性があり、アナリストの強気な評価も得ています。なお、投資家は綿密な調査の後、これらの銘柄への投資を検討すべきでしょう。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、3 Best Gold Stocks to Buy in May 2024, as per Analysts原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
米国株投資の銘柄分析はTipRanks
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