米国株

TipRanksの「パーフェクト10」優良株2銘柄をご紹介

ストーリーハイライト

堅実な投資リターンを得るには、優良株(ブルーチップ)が最適な場合があります。優良株は、長年の実績を持つ有名企業であり、信頼性も高いです。

しかし、たとえ優良株であっても、適切な銘柄を見つけるのは困難です。市場には膨大な情報が絶えず生成されており、有益な銘柄選びをする上で大きな障壁となり得ます。そこでTipRanksのスマートスコアの出番です。

AI活用のデータツール、スマートスコアで優良株をピックアップ

スマートスコアは、投資家が市場の生データを理解できるように設計された、AI主導の洗練されたデータツールです。この自動化ツールは、自然言語処理に基づくアルゴリズムを用いて、日々の何百万もの株式取引から得られる様々な指標を収集、照合、分析し、各銘柄に1から10までの簡単なスコアを割り当てます。スコアは、各銘柄のパフォーマンスと、将来の株価上昇との相関が知られている8つの要因との比較に基づいて算出されます。スマートスコアが最高の「パーフェクト10」は、優れたパフォーマンスが期待できる銘柄であることを示しています。

TipRanksのプラットフォームを使って、優良銘柄の中からパーフェクト10銘柄をピックアップしてみました。詳細は以下の通りです

ウォルト・ディズニー・カンパニー(The Walt Disney Company, DIS)

まずは、エンターテインメント業界の大御所、ウォルト・ディズニーです。その歴史は、同社がエンターテインメント界で最大級の資産とアトラクションのポートフォリオを開発したことを包含しています。同社は、ディズニー・エンターテインメント、ESPN、ディズニー・パーク、エクスペリエンス、プロダクツの主要セグメントを通じて事業を展開しています。ディズニー・エンターテインメントは、ディズニーのコンテンツやアトラクションを提供しています。

ディズニー・エンターテインメントには、ディズニー・スタジオ、ディズニー・ストリーミング、ディズニー・プラットフォーム・ディストリビューションといったコンテンツおよびメディア事業、ディズニー所有の全映画ライブラリー(1920年代の初期のアニメーションから、スター・ウォーズ、マーベル、インディ・ジョーンズといった最近の映画フランチャイズまで)が含まれます。

ディズニーの映画ライブラリーは世界最大のアーカイブ

ディズニーの映画ライブラリーは、世界最大のアーカイブであると広く認識されています。これらに加え、同社のエンターテインメント部門は、ディズニーの象徴的なキャラクターや楽曲を保有し、関連するマーケティングやスピンオフ商品を管理しています。

ESPN部門は、スポーツコンテンツとスポーツ関連体験を提供し、ディズニー・パーク、エクスペリエンス、プロダクツ部門は、フロリダとカリフォルニア、そして海外にあるテーマパークと、ディズニー・クルーズライン、さらにゲームや出版物などの消費者向け製品を管理しています。

これらの事業部門は、ディズニーの最も強力で無形の資産である、名前(ディズニー)と評判によって結びついています。ディズニーの知名度とブランディングの成功レベルに達している企業はほとんどなく、「ディズニー」という名前は純粋に財政的な尺度では測れない資産となっています。

直近四半期決算はさえず

とはいえ、ディズニーの株価は最近、2024年度第2四半期(2024年1-3月期)の業績がまちまちであったことから、圧迫されています。売上高は221億ドルで、前年同期比1.3%の微増でした。また、非GAAP基準のEPS(1株当たり利益)は1.21ドルとなり、予想を10セント上回りました。

しかし、第2四半期にストリーミングが堅調に推移したにもかかわらず、同社は第3四半期におけるストリーミング加入者数の伸びに関してやや弱い見通しを示し、テーマパーク来園者数が鈍化すると予想したため、投資家は失望しました。

モルガン・スタンレーは強気の見方

とはいえ、モルガン・スタンレーのアナリスト、Benjamin Swinburne氏の目には、ディズニーの第2四半期業績は将来に向けて良い兆候に映っています。同氏は次のように述べています。「ディズニーは、主にエクスペリエンス部門により、当社の大型株カバレッジグループの中で最も直接的な消費者エクスポージャーを持っています。当社は、ディズニーの世界的な価格決定力、経費増加に対する管理能力、(ストリーミングに関する)パスワード共有収益化のメリットに関して強気な見方を続けています」

同氏は、ディズニー株を「オーバーウエート(=買い)」と評価し、目標株価の130ドルは今後12カ月で23%の上値余地を示唆しています。

ウォール街の見方は?

他のアナリストもモルガン・スタンレーの見方に同意しています。TipRanksによれば、過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が22人、「中立」が1人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価は134.81ドルで、今後12カ月で27.5%の上値余地を示唆しています。

AT&T (T)

次にご紹介するのは、世界を代表するもう一つのブランド、AT&Tです。同社は、米国の通信市場で最も老舗の通信会社のひとつです。AT&Tの時価総額は1,230億ドルを誇り、昨年の売上高は1,220億ドルを超えました。時価総額では、AT&Tは世界第5位、米国では第4位、売上高では世界第3位、米国では第2位です。

AT&Tは、米国最大のワイヤレス・サービス・プロバイダーとして成長し、この規模に達しました。ワイヤレス・ネットワークと携帯電話サービスに加え、AT&Tはインターネット・サービス、デジタル・テレビ、さらには固定電話サービスも提供しています。

同社は新しい5Gネットワークの全米展開に密接に関与しており、新しいワイヤレステックと自社のネットワークを利用してインターネット・エア・サービスを導入しました。このサービスは、シンプルな料金プラン、簡単なホームネットワーク管理、顧客のシステムを保護するインターネット・セキュリティ・オプションを備えた、5Gネットワーク経由で提供される信頼性の高いワイヤレス・インターネット・サービスです。

第1四半期にはフリーキャッシュフローが増加、アナリストも評価

2024年第1四半期の売上高は300億ドル強で、アナリスト予想を5億1,000万ドル下回りました。GAAPベースのEPSは47セントで、予想を2セント下回りました。なお、営業活動によるキャッシュフローは前年同期比9億ドル増の75億ドル、フリーキャッシュフローは前年同期比21億ドル増の31億ドルでした。

Tigress Financialの五つ星アナリスト、Ivan Feinseth氏は、AT&Tのキャッシュフローおうよび健全なサービス・ポートフォリオに注目しています。同氏は強気の見方を示しており、「AT&Tは強靱な事業で構成されており、高度に多様化された接続ポートフォリオを構築し続け、長期的な成長を推進しています」と述べています。

同氏は、AT&T株に「買い」レーティングを付け、目標株価の29ドルは、今後1年間で69%の上値余地を示唆しています。

ウォール街の見方は?

TipRanksによれば、AT&T株はアナリスト・コンセンサス評価では「強気買い」です。過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が9人、「中立」が2人です平均目標株価の21.05ドルは、今後12カ月で22.5%の上値余地を示唆しています。

魅力的なバリュエーションで取引されている銘柄のグッドアイデアを見つけるには、TipRanksの株式に関するあらゆる見識を統合し、新設されたツールであるTipRanksのBest Stocks to Buyをご覧ください。

免責事項

ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、TipRanks’ ‘Perfect 10’ List: These 2 Blue-Chip Stocks Tick All the Right Boxes原文の翻訳を中心にまとめています。

米国株
この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
米国株投資の銘柄分析はTipRanks
最新記事