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アナリストによる2つのエネルギー関連ファンド、10%以上の上値余地

ストーリーハイライト

エネルギー関連ミューチュアルファンド(米国で一般的なオープンエンド型投資信託)は、投資家がエネルギーセクターに分散投資できるため、個別のエネルギー銘柄を選択するよりもリスクを軽減できます。これらのファンドには、流動性の高さや最低投資金額の低さなど、他にもいくつかの恩恵があります。

今回は、アナリストにより今後12カ月で10%以上の上昇可能性が予想されている2つのエネルギーミューチュアルファンドに焦点を当てました。

フィデリティ・セレクト・天然資源ポートフォリオ(Fidelity Select Natural Resources Portfolio, FNARX)

FNARXファンドは、投資家の資金の80%を貴金属と天然資源を所有または開発する企業に投資することで、キャピタルゲインを目指します。4月23日現在、FNARXは38銘柄を保有しており、運用資産は6億5,670万ドルです。さらに、このファンドは過去6カ月間で約11%のリターンを創出しています。

TipRanksによれば、FNARXのコンセンサス評価は「中程度の買い」です。これは、ポートフォリオに保有する各銘柄のコンセンサス評価を加重平均したものです。保有38銘柄のうち、30銘柄が「買い」、8銘柄が「中立」です。アナリストによるFNARXの平均目標価格の53.18ドルは、今後12カ月で12.22%の上値余地を示唆しています。

ギネス・アトキンソン・グローバル・エナジー・ファンド (Guinness Atkinson Global Energy Fund, GAGEX)

GAGEXファンドは、MSCIワールド・エネルギー・インデックスに連動する投資成果を目指し、長期的なキャピタルゲインに焦点を当てています。このアクティブ運用ファンドは、主にエネルギー関連業務に携わる米国および米国以外の企業へのエクスポージャーを投資家に提供します。4月23日現在、GAGEXは35銘柄を保有しており、総資産は1,221万ドルです。GAGEX は過去6カ月で7.3%上昇しました。

TipRanksによれば、GAGEXのコンセンサス評価は「中程度の買い」です。これは、保有銘柄の過去3カ月間のコンセンサス評価に基づいており、26銘柄が「買い」、7銘柄が「中立」、2銘柄が「売り」です。アナリストによるGAGEXの平均目標価格の29.35ドルは、今後12カ月で10.75%の上値余地を示唆しています。

結論

エネルギーに特化したミューチュアルファンドは、重要なエネルギーセクターへの幅広い投資機会を提供するとともに、分散投資によるリスク軽減も期待できます。ただし、投資に際しては、事前の綿密な調査が必要です。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、FNARX, GAGEX: 2 Energy Funds with Over 10% Upside Potential, According to Analysts原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
米国株投資の銘柄分析はTipRanks
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