2021年に入ってから価格が上がり始め、現在10倍の価格に急成長している仮想通貨LUNA(ルナ)。
電子決済サービスに関するTerraによって発行されるマイナーな仮想通貨がLUNAです。
今回は、他の仮想通貨に対して遅れた急騰を続ける、仮想通貨Terra/LUNAについてまとめました。
目次
【基本情報①】ステーブルコイン決済の仮想通貨プロジェクト「Terra」
Terra(テラ)とは、法定通貨と同等の価格を維持する「ステーブルコイン」を使った世界中で利用できる決済システムの開発プロジェクトです。
価格の安定性がある法定通貨、検閲耐性(特定の機関に支配されない)に優れるビットコインを組み合わせ、スピーディで誰もが利用できる決済手段を生むのがTerraの目的です。
Terra(テラ)のプロジェクト進歩
2018年1月、Terraの開発がスタートしました。
Terra開発に至った理由は、現在のビットコイン及びブロックチェーン技術の価格安定性と使いやすさ(ユーザービリティ)の問題です。
既存の仮想通貨による決済を、ステーブルコインを軸に誰もが利用できる迅速な決済方法として促進する事が今もTerraの大きな目標となっています。
2019年4月にはTerraのメインネットが公開され、2020年9月には、米ドル・韓国ウォン・など法定通貨に連動するステーブルコインをTerraの決済手段として導入予定であると発表されました。
近年では、韓国のモバイル決済アプリChaiと提携し、通販サイトで実際に決済手段としてのサービスを展開しています。
Terra(テラ)の創立者
Terraは決済プラットフォームやソフトウェアエンジニア分野における2人の専門家によって創立されました。
Daniel Shin
韓国のTicket Monster社を共同設立したDaniel Shin氏は、Terra創立者の1人です。電子取引プラットフォームを開発し、現在も稼働しています。
また、Fast Track Asia社というスタートアップ企業の共同創設者としての経歴を持ちます。
Do Kwon
Do Kwon氏は、スタートアップ企業Anyfi社の創立者です。
同社は分散型ワイヤレスメッシュネットワークを提供する企業になります。また、マイクロソフト、アップル社でエンジニアとして勤めていた経歴を持ちます。
Terra(テラ)のサポート企業
Terraを使った決済の採用を推奨するプラットフォームグループ「Terra Alliance(テラアライアンス)」についても知っておきましょう。
Terra Allianceには16社が加盟しており、世界40カ国以上を対象として、Terraによる決済対応を広げる事を目的としています。
市場規模としては、2019年2月の段階で4500万人のユーザーと、250億ドルの流通額を抱える電子取引プラットフォームが見込まれている状態です。
【基本情報②】仮想通貨Terra/LUNAの役割
Terra/LUNAの基本情報 | |
Terra/LUNAの価格 | ¥937.41 |
一日の出来高 | ¥26,745,556,411.00 |
マーケットドミナンス | 0.22% |
市場ランキング | 第28位 |
時価総額 | ¥361,922,904,248.75 |
直近1年間の高安値 | 13.02円/968.63円 |
発行上限 | 10億LUNA |
Terraが発行する仮想通貨はLUNA(ルナ)と言います。
最初にお伝えした通り、Terraは法定通貨により、一定の価値が担保されるステーブルコインを決済手段として利用する仕組み。
Terraは、TerraUSDTといった独自のステーブルコインを発行します。仮想通貨LUNAの主な役割は、ステーブルコインの需給バランスを整える事です。
また、Terraプラットフォームによる決済で発生した手数料の支払いにも仮想通貨LUNAが使われます。
さらにLUNA報酬社は、ステーブルコインの価格を安定させる働きに対して、インセンティブ(報酬)が得られPoS通貨に近い形態です。
Terra/LUNAの価格推移
Terra由来の仮想通貨LUNAは、海外の主要取引所BinanceのLUNA/USDTが最も大きな取引量です。
Terraのプロジェクトは韓国のイーコマース市場に限定されるも、実際に決済手段を提供しています。
しかしながら、Terraが発行する仮想通貨LUNAの価格への反映は遅れていると言えるでしょう。
2020年末から2021年現在にかけて、ビットコインを始めとする暗号資産市場は軒並み史上最高値を更新しました。
一方で、仮想通貨LUNAが本格的な「爆上げ相場」となったのは2021年1月下旬頃。本記事作成時点では42日間で10倍の価格に急騰しています。
ビットコインやイーサリアムを超える上昇速度となり、もう一段階の上昇も不思議ではありません。
なぜなら、前述した通り他の暗号資産より遅れた上昇である事に加え、LUNAの市場規模が小さいからです。
市場規模の小さい、いわゆる草コインが突発的に急騰する現象は過去の2017年仮想通貨バブルでも多く見られています。
バブル崩壊後のビットコイン停滞期にTerraが発表された時期も踏まえ、最初の急騰がどこまで続くかに注目です。
仮想通貨Terra/LUNAの購入方法
Terraの発行するLUNAは既に海外の暗号資産取引所を中心に流通しています。
残念ながら、国内の暗号資産取引所では上場していません。
したがって、Terraの掲げるステーブルコイン決済に投資、もとい仮想通貨LUNAは以下の手順で購入します。
- 国内取引所でビットコインを買う
- 海外取引所へビットコインを送る
- 海外取引所でLUNA/BTCを購入
上記の流れが、仮想通貨LUNAを購入し、Terraの将来性へ投資できる最も簡単な方法です。
①国内取引所でビットコインを買う
LUNAを購入する元手となるビットコインを最初に調達します。
海外取引所へビットコインを送金する為に購入するので、送金手数料の安いbitFlyer(ビットフライヤー)を使うのがコスパが良いです。
コインチェックなど他の取引所のアカウントでも問題ありませんが、送金手数料が若干高くつくので、できればビットフライヤーを推奨します。
②海外取引所でへビットコインを送る
仮想通貨LUNAを取り扱う海外の暗号資産取引所へビットコインを送金する作業です。
ビットコインを送金→すぐにLUNAを購入する場合は「LUNA/BTC」の取り扱いがある取引所へ送りましょう。
まだ、海外の取引所アカウントをお持ちでない方は、世界最大手Binanceを利用するのが無難です。
やはり、大手以外は利用者も少なく、日本語表記にも対応していません。
③「LUNA/BTC」を購入
海外取引所にビットコインを送金したら、「LUNA/BTC」を購入します。
ビットコインでLUNAを買うといった銘柄になります。
前述した通り、送金したビットコインを元手にそのまま仮想通貨LUNAを購入可能です。
LUNA/BTCの取り扱いがない場合は、送金したビットコインをUSDT(テザー)にするなど手間が発生するので注意しましょう。
仮想通貨Terra/LUNA まとめ
今回は「【ステーブルコイン決済】仮想通貨Terra/LUNAとは?基本情報と購入方法」のテーマでした。
この記事をまとめると以下の通りです。
- Terraはステーブルコインを軸として決済の開発がプロジェクトの目的
- 韓国の通販サイトでは既に決済サービスを提供
- Terraの発行するLUNAは2021年現在10倍の価格に急騰
2017年から仮想通貨プロジェクトを始める団体が増加しました。
資金調達やホワイトペーパーのリリースを最後に、特にプロジェクトが進行していないケースも出ています。
上場と同時に売り抜けられ、実質無価値となった事例も少なくなりません。Terraは決済サービスを実査に提供しており、LUNAも順調に価格が上がっている事から有望銘柄と言ってよいでしょう。
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