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【テクニカル分析】7月のビットコイン相場は?暴落・急騰の節目となる可能性

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7月のビットコイン相場は、ここ数ヵ月の中で大きな展開を見せそうだ。
もちろん、ビットコイン半減期によって文字通り、ビットコインの供給量は半減している

しかし、過去のバブル崩壊以降、世界的に暗号資産(仮想通貨)の需要は低迷している状態だ。

テクニカル分析を行った結果、ビットコイン相場「月足の急落前水準に到達、上値はかなり重い」このような結果となった。

ファンダメンタルズでは、重要な節目にあるビットコイン。テクニカルにおいても非常に重要な節目を迎えている。

当記事では、国内最大手ビットフライヤーの「BTCFX(ビットコインエフエックス)」に関してテクニカル分析を行う。

シナリオ考察は、個人の所感だが取引の参考に自由に役立ててほしい。

当記事で用いるチャートは「TradingView(トレーディングビュー)」の提供するビットフライヤーのFXBTCJPYチャートを用いて分析をしております。
ビットコインは1年365日を通して動く市場の為、執筆時点での考察となります。

【結論】やはり120万円目前に停滞、想定通りの展開に。

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今回のテクニカル分析では、やはり上値の重さは間違いなく言えるだろう。

なぜなら、先週までのビットコイン相場を振り返ると、明確にボラティリティ(変動幅)が小さくなっているからだ。

例えば、4時間足をざっくりと見ても、明確に相場が変化している。
水色ボックスで描写したのは、5月末・6月中旬・6月末の目安となるレンジ幅だ。

7月現在に至るまで、大きく短時間で変動していたビットコイン価格が、小さく長時間でジリジリと推移していることが分かる。

あらゆる視点のテクニカル分析で、ボラティリティ縮小と方向性の迷いが見える現状だ。

【マクロ視点】ビットコイン相場は月足・週足のレンジ内

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  • 月足では5月の陽線実体部分でレンジ形成
  • 93万円~100万円の水準

ビットコイン相場は、月足と週足でレンジ相場を形成している。
マクロ視点においては、レンジ相場を抜けるとともに短期・中期のトレンドが期待できる状態だ。

ビットコインFXチャートに白線で描写した領域で推移している。

btcfx-1w-1FXBTCJPY 週足
  • 週足では急落後のジリ戻し相場
  • 2月~3月の陰線3本を10週間で8割り戻した

本連載では、何度もお伝えしている通り「売り優勢」が週足の現状だ。
ビットコインFXチャート週足を見ると、2月末からの暴落、陰線3本の下落が今の相場を作っている。

一旦は、30万円台からビットコイン相場は持ち直すも、暴落の衝撃からジリ上げ。
2020年も半ばを過ぎたが、未だ2月の高値を取り戻せていない。

やはり、120万円という1つの節目を超えなければ「ビットコイン復活!」とはならないだろう。

逆を言えば、120万円を上抜け=しばらく上がりやすいとも言える。
つまり、上がり始めてからでも遅くはないのだ。

【ミクロ視点】ビットコインの節目が「明確化」する展開

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  • 日足では、平行チャネル→上抜け→平行チャネルの展開
  • 現状は下抜けるも、新しい動き

ビットコインFXチャート日足から、直近のミクロ視点を分析してみる。
週足で見られた「2月の暴落」から、平行チャネルを軸としたジリ上げ展開が見られていた。

しかし、ここに来て新しい展開が予想される。
徐々に平行チャネル下限を下抜けしようとする動きだ。

btcfx-1d-2FXBTCJPY 日足

6月初旬から7月現在にかけて、ビットコイン価格は96万円近辺で細かく推移している。

一定の安値で長く値動きが推移すると、買い手はロスカット注文を同じ価格帯に設定する性質がある。

例えば、「何度試しても割れない安値なら、次も買われるだろう」あるいは「この安値が最後の砦、破られれば大きく下がる」といった心理が考えられる。

【シナリオ考察】7月のビットコイン相場で予想される3つの展開

ここまで、マクロ(大きな目線)とミクロ(小さな目線)でビットコイン相場のテクニカル分析を行った。

分析結果のまとめとして、7月のビットコイン相場でシナリオを組み立て見る。
筆者の見解では、以下3つのシナリオを想定する。

  • 時間足レベルではディセンディング・トライアングルを形成
  • 120万円の節目まで上がるも、急落展開
  • ジリ下げ相場で再度40万円台を試す展開

解説を踏まえて、3つのシナリオを補足する。
※あくまで個人の見解によるもので、売買判断は自己責任で行う事。

【シナリオ考察①】4時間足ディセンディング・トライアングル形成

btcfx-4h-2FXBTCJPY 4時間足

2年前、ビットコイン価格がバブル以降はじめて60万円を割った。その時の形がディセンディング・トライアングルだ。

4時間足では図の通り、同じ形を形成している。

ディセンディング・トライアングルのチャートパターンは、安値を下抜ける事で形成が完了する。

現状は、比較的にキレイな形の三角形と、安値の切り揃えを見て最も順当な値動きだ。

【シナリオ考察②】120万円の節目まで上がるも、急落展開

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突発的な値動きもビットコイン相場では何度も見られた来た。
ビットコイン半減期で、マイニング報酬が減っている事実、当然考えるべきシナリオだろう。

テクニカル上では、再び日足の平行チャネルに回帰。一旦は買われるも、120万円の水準で急落する可能性を見ている。

少なからず、2020年の半年をジリ上げ展開に変えた2月の急騰前水準=120万円では売られる可能性が高い。

【シナリオ考察③】ジリ下げ相場で再度40万円台を試す展開

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個人的に考えられるシナリオで、最も退屈なビットコイン相場がこれだ。
下向きの平行チャネルを形成後、ジリ下げで40万円台を目指す展開。

個人トレーダーからすれば、ビットコイン・ビットコインFXの魅力はボラティリティだろう。年々と、明確に取引量が減少している事もあり、意外とあり得るシナリオだ。

直近では、安値と高値を結ぶことで平行チャネルの角度も予想できる。

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この記事のライター
大学卒業後、大手外資系コンサルティング会社でPMOとして勤務。暗号資産やFXなどの金融商品を題材としたライターとしても活動。pythonやjavascriptを活用し、暗号資産の自動売買プログラムの開発も行う。
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