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【テクニカル分析】ビットコインは再び80万円台となるか?チャネルの見極めが重要。

ビットコインFXテクニカル分析4月第2週

4月第2週のビットコイン相場は、想定通りボラティリティが縮小した。
前回お伝えしたシナリオ「日足の平行チャネル」が実現しつつある展開だ。

中長期の目線では、4月第1週を修正する事はない。
つまり、中長期的な見通しが変わるほど大きな変化がないのが今週の結論だ。

よって今回は、ミクロ視点を重点的に相場を分析する。
マクロ視点の分析は前回の記事を参考にして欲しい。

【テクニカル分析】BTCFX(ビットコインFX)・4月第1週の値動きから来週のシナリオ考察

当記事では、国内最大手ビットフライヤーの「BTCFX(ビットコインエフエックス)」に関してテクニカル分析を行う。

シナリオ考察は、個人の所感だが取引の参考に自由に役立ててほしい。

当記事で用いるチャートは「TradingView(トレーディングビュー)」の提供するビットフライヤーのFXBTCJPYチャートを用いて分析をしております。
ビットコインは1年365日を通して動く市場の為、執筆時点での考察となります。

【結論】直近は買われているが「上昇の持続に疑問」

ビットコイン相場を今週の値動きから分析すると、結論としては「直近は買われているが「上昇の持続に疑問」」となった。

時間足を注視すると、直近では高値を更新し、おそらく安値も切り上げる展開が予想される。

一方で、上昇局面と下降局面をみていくと継続的に上昇トレンドが続くかについては疑問だ。

当然、対局では80万円というビットコインの大きな節目近くを推移しており、突発的な上下への値動きも警戒すべきだろう。

しかし、目線としては直前の上昇トレンドが崩れる事が可能性としては高い。
ビットコイン相場の日足・4時間足を使い解説する。

【ミクロ視点】平行チャネルが完成なら「戻り売りパターン」

FXBTCJPY 日足

上記の画像は先週のシナリオとして書いた「平行チャネル」だ。
今週の値動きに関しては、この平行チャネルを軸に考察する。

FXBTCJPY 日足

赤線の平行チャネルは、先週描いた直近の高安を基準としたラインだ。

概ねシナリオ通りに推移しており、ビットコイン相場が短期的な上昇トレンドを継続するなら、当然このラインが機能すると考える。

一方で、右肩上がりの平行チャネルは戻り売りのパターンを示す。

これはテクニカル分析を学んでいれば、多くのトレーダーが認識できる有名な鉄板パターンだ。

合わせて考えるべきなのは、「戻り売り」が順当なビットコイン相場の現状だ。

ビットコイン相場のマクロ視点に関して、直上に大きな80万円の節目を控えている。
80万円の価格は、バブル崩壊以降の底値として価格を支えていた水準である。

現状は80万円以下でビットコイン相場が推移している観点からしても、ここから短期下降トレンドへのシフトも順当な展開だと覚えておきたい。

【ミクロ視点】上昇ウェッジ成立の可能性もある

FXBTCJPY 4時間足

4時間足をみると「上昇ウェッジ」の形が見える。
陰線を連続で付けるローソク足パターン(スラストダウン)を見せながら、下降する局面が発生している。

一方で、現状は日足レベルのトレンドラインを一度上抜けた為、同じ水準で若干買われる動きも確認できている現状だ。

つまり、異なる2つのトレーダーの思考が分析できる。

  • 日足レベルのトレンドラインを上抜けたと判断する「押し目買い」
  • 時間足レベルの上昇ウェッジが下抜けたと判断する「新規売り」

直近では、この二つの勢力のどちらが勝利するかが焦点となりそうだ。

【シナリオ考察①】上昇ウェッジから、時間足の下降トレンド

FXBTCJPY 4時間足

現状の上昇ウェッジが成立し、時間足レベルの下降トレンドを発生する可能性はシナリオとして想定しておくべきだろう。

仮に、下降トレンドが発生した場合は「あくまで時間足レベル」を念頭におき、日足の平行チャネル下限までを狙っていきたい。

対局は大きく下げた後、決済買いも入りやすい環境下である事も加味したい。

【シナリオ考察②】時間足の上昇ウェッジが日足レベルへ変わる展開

FXBTCJPY 4時間足

現状は、4時間足で認識できる上昇ウェッジだ。

一方で再び、日足の平行チャネルに回帰し、日足レベルで分析できる上昇ウェッジを形成する展開も視野に入れたい。

FXBTCJPY 日足

日足で現在の形を見てみよう。やはり、日足で上昇ウェッジの形が見えるか?と問われれば見えない。

このまま38万円台へ、ビットコイン相場が突入すると仮定するなら、日足レベルの上昇ウェッジがあると下げやすい。

よって、4時間足では平行チャネル上限への回帰。日足レベルの上昇ウェッジを形成するシナリオも想定すべきだ。

「コロナウィルス」による急変動に注意すべき

現状、テクニカル分析をする上で、無関係とは言えないのがコロナウィルスによる不況懸念だ。

リスク回避として、各マーケットから資金が抜け「取引量の減少」は考えておくべきだ。

取引量が減少した場合、ビットコイン相場は極めて取引が難しくなる。
なぜなら、マーケット規模が縮小すると大口取引によって急変動しやすいからだ。

まだ発展途上のマーケットだからこそ、流動性が低下するのは痛い。
テクニカル分析と同時に、各取引所の板情報などから大きな注文量を見るのもヒントになるだろう。

まとめ

  • 時間足レベルの上昇ウェッジ
  • 週足の79万円台~80万円前半までの平行チャネル
  • 日足レベルで上昇ウェッジ形成

今回の「【テクニカル分析】BTCFX・4月第2週の値動きから来週のシナリオ考察」では上記のポイントが現状は重要なポイントだ。

大きな変動も十分ありえる経済状況であることを加味して、資産・資金を守る事を念頭に置き、来週のビットコイン相場を見ていきたい。

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この記事のライター
大学卒業後、大手外資系コンサルティング会社でPMOとして勤務。暗号資産やFXなどの金融商品を題材としたライターとしても活動。pythonやjavascriptを活用し、暗号資産の自動売買プログラムの開発も行う。
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