仮想通貨のリスク

ビットコインを利用したネットワークビジネスの実態とは?騙されない対策を解説

ネットワークビジネス

ネットワークビジネス(MLM)と言えばねずみ講のイメージを連想するかもしれません。

しかしこれは全く異なるもので、ネットワークビジネスとは合法のビジネス形態です。 

商品が存在するか

ネットワークビジネスとねずみ講の大きな違いは「金品の受け渡しが目的となっている」かどうかです。

ネットワークビジネスには商品を購入するお客さんがいます。

しかしねずみ講の場合は金品の受け渡しだけが行われ、アップラインという上位の紹介者だけが儲かるシステムになっています。

例えばAさんがBさん、Cさんを勧誘し入会金それぞれ2万円を支払わせます。

次にBさん、Cさんがそれぞれ何人か勧誘し、彼らにそれぞれ入会金2万円を支払わせます。

会員を増やしていき、徴収したお金の半分は紹介者へ、もう半分は創始者や初期メンバーが儲かり、

下の会員が上の人たちより儲かることは絶対にありません。

誰にでも報酬が入る

一方でネットワークビジネスは、商品を購入するお客さんの売り上げの一部が紹介者に報酬として入るようになっています。

したがって売り上げさえ頑張って上げることで、上位のラインアップよりも儲かることが可能です。

しかしねずみ講は商品を買う代わりに、会員費と呼ばれる金品だけが、ラインアップに上納されるだけなので、

下の人たちがラインアップよりも稼ぐことは不可能です。

なぜビットコイン系のネットワークビジネスは詐欺が多い

ネットワークビジネス 詐欺

金融法の改正で暗号資産(仮想通貨)のルールも加わりましたが、まだまだ完璧ではないのが現状です。

最近ではビットコインや暗号資産(仮想通貨)関連を商材にした詐欺が増えています。

特に多いのがマイニング投資やICOの商材です。「絶対儲かる」「資産を増やす投資になる」という言葉を使い、素人をターゲットに詐欺まがいなビジネスを売りつけます。

ビットコイン系のネットワークビジネスに詐欺が多くなるのは、上記のように暗号資産(仮想通貨)に対して詳しくなかったり、確かな情報が誰にでも入手できるわけではないからです。

「もしかしたら儲かるかもしれない」と思い込む可能性は大いにあります。

ビットコインの詐欺ネットワークビジネス事例

過去にビットコインを利用したネットワークの詐欺があります。過去の事件を知っておくことで、今後、詐欺に合わないための予防対策にもなります。

  1. セミナーでの詐欺被害
  2. セミナーでコインをかわされる
  3. コイン自体が詐欺

事例1:暗号資産(仮想通貨)投資セミナーで詐欺被害

実際に詐欺にあった人は「D9クラブのHYIPの暗号資産(仮想通貨)投資セミナー」に参加したことが切っ掛けでした。

HYIPとは高収益投資で、日利1%〜10%以上の高配当を出すものが多く、案件の99%が詐欺です。

D9クラブとは、ブラジルに本拠地がある投資案件を商材とする詐欺組織です。

当時D9クラブの投資案件はSNSで拡散し、いわゆるMLM(ネットワークビジネス)を利用した詐欺は学生にもかなり広まりました。

投資プランがあり、ビットコインで購入する形式でした。しかし支払った人に配当金が支払われることは一度もなかったそうです。

事例2:セミナー内でコインを購入

2017年8月頭、消費者庁と国税庁がクローバーコインのMLMの不当勧誘で全額返金を告知しました。

不当な勧誘セミナーを行った48ホールディングル代表の中田義弘氏は、セミナーで1口35740円のクローバーコイン登録料を徴収したとのこと。

また紹介した相手が購入した場合、購入額の60%のクローバーコインをもらえるというねずみ講の説明を行っていました。

事例3:コイン自体が詐欺プロジェクト

ジェルコインという「資源を担保にした暗号資産(仮想通貨)」という文句で密かに日本国内で盛り上がったものですが、その後に詐欺プロジェクトと判明しました。

公式サイトがありましたが現在は停止しています。

こういう場合は気をつけたい。詐欺ケースの特徴

詐欺を装った暗号資産(仮想通貨)のプロジェクト(ICOも含め)は大変たくさんあります。プロジェクトだけではなくマイニング投資にもあります。どういったものが詐欺なのか見極めるポイントを覚えておくことが大切です。

ポイント1

主催がよく分からない暗号資産(仮想通貨)セミナーです。

主催社名や講師名を検索しても全然情報が出てこない場合、最終的には勧誘のセミナーになる可能性があります。

ポイント2

勧誘セミナーは「暗号資産(仮想通貨)は今、成長している市場」「未公開の新興コインだから、上場したら絶対上がる」など絶対に儲かるというワードを主張してきます。

そのようなセミナーには根拠となるような話がありません。

ポイント3

マイニング投資の勧誘セミナーで、「マイニングで資産が増える」などの根拠のない儲け話をしていた場合、詐欺の可能性が高いです。

マイニングは大変厳しい世界なため、国内でマイニングに参加している企業はGMOやDMMぐらいです。

マイニングに参加したいなら公式のマイニングプールでの参加が一番手堅いです。

ビットコインはネットワークに参加しなくても始められる

暗号資産(仮想通貨)

暗号資産(仮想通貨)市場はまだ不安定です。勧誘された話が全部が全部ダメということではなく、しっかり調べることが大切です。

大事なのはよく分からないまま暗号資産(仮想通貨)のネットワークビジネスに参加するのは避けましょう、ということです。

暗号資産(仮想通貨)は日本暗号資産(仮想通貨)交換業として登録した取引所から購入することができます。

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