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JPモルガン、ギャップ株を「買い」に格上げ

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JPモルガン・チェースの証券アナリストが衣料品小売業者ギャップ(GAP)の株式レーティングを格上げしたとのニュースを受け、ギャップの株価は12月2日に5%上昇しました。

JPモルガンは、ギャップ株を「中立」から「オーバーウェイト(=買い)」に格上げし、目標株価を28ドルから30ドルに引き上げました。この新しい目標株価は、11月29日の終値から24%の上昇を意味します。

JPモルガンの小売担当アナリスト、マシュー・ボス氏は顧客向けのメモで、ギャップの売上高と市場シェアが直近の四半期で着実に増加していることを受け、ギャップの格付けを「買い」に引き上げたことを明らかにしました。同氏は、利益率の拡大と売上高の力強い成長が今後も継続すると予想しています。

ギャップ経営陣との会合で確信を得る

ボス氏は、ギャップの経営陣と会合を持ち、同社の4つのブランド(Gap、Old Navy、Banana Republic、Athleta)すべてにおいて、マーチャンダイジングとマーケティングの改善を支援する体制がCEOのリチャード・ディクソン氏の下で整ったと強調しました。

「ディクソンCEOの指揮の下、4四半期連続の売上高増加と7四半期連続の市場シェア拡大を受けて、同社は基本的な問題の解決から継続的な改善へと転換点を迎えている」とボス氏は述べています。

収益性は過去最高レベルへ

JPモルガンはギャップの収益性が過去最高レベルに達すると予想しています。11月下旬に発表された第3四半期決算では、売上高は前年同期比2%増加し、総額38億ドルに達しました。ギャップの株価は年初来で27%上昇しています。

ギャップ株は「買い」か?

TipRanksによれば、ギャップ株に対するウォール街アナリストのコンセンサス評価は「中程度の買い」です。これは、過去3カ月間のアナリストレーティングに基づいており、「買い」6人、「中立」7人、「売り」1人です。平均目標株価は28ドルで、今後12カ月で9.33%の上値余地を示唆しています。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Gap (GAP) Stock is Upgraded to ‘Buy’ at JPMorgan Chase原文翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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