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ストーリーハイライト
電気自動車(EV)大手のテスラ(NASDAQ:TSLA)の株価は12日に6%下落したものの、米共和党の大統領候補ドナルド・トランプ氏の勝利以来、力強い上昇を見せており、時価総額は一時1兆ドルの大台を突破しました。投資家は、選挙戦で示されたイーロン・マスクCEOのトランプ氏支援の大きさを考慮すると、新政権がマスク氏の取り組みに全面的に好意的であると確信しているようです。
ウェドブッシュの著名アナリスト、ダニエル・アイブス氏もこの意見に同意しており、トランプ氏の勝利は「今後数年にわたってテスラの自動運転車およびAIに関するストーリーを大きく変える」と述べています。
トランプ氏の勝利、テスラ株に自動運転・AIの価値をもたらす方向
自動運転車のスケジュールは来年から早まる可能性が高く、ロバタクシー「サイバーキャブ」の開始時期にとって「大きな追い風」となるため、アイブス氏は、トランプ氏の勝利がテスラ株に「自動運転/AIの価値」をもたらすことに役立つと期待しています。アイブス氏は、AIと自動運転の機会だけでもテスラにとって1兆ドルの価値があると見ています。
皮肉なことに、トランプ氏はEVのファンではなく、彼の政権は業界にとってネガティブな存在となるでしょう。電気自動車向け補助金や税制優遇措置が廃止される可能性が「非常に高い」からです。しかし、テスラにとっては「潜在的なプラス」となります。テスラのEV業界における比類のない規模と影響力は、特に来年から始まる電気自動車以外の補助金制度を背景に、同社に「明確な競争優位性」をもたらす可能性があります。
中国EVの米国市場参入制限もテスラへの追い風に
さらに、中国からの輸入品に対する関税の引き上げが予想されることから、手頃な価格の中国EVブランドの米国市場参入がさらに制限される可能性があり、それによってテスラは市場シェアを維持できるでしょう。
とはいえ、強気の見通しにはいくつかの注意点があります。中国からの輸入品に対する関税引き上げは、「報復政策」の可能性を考えると裏目に出る可能性もあります。そうなれば貿易戦争の火ぶたが切られ、テスラにとって非常に重要な中国市場で「地政学的な逆風」が生じる可能性があります。
中国の関税面ではテスラへの何らかの特例を予想
「現時点では、中国はテスラにとって重要な市場であり、中国の関税面ではテスラとアップルに何らかの特例が設けられると予想しています。また、マスク氏がトランプ氏の政権で非常に大きな役割を果たし、2025年初頭の中国への関税に関する協議に深く関与するだろうと期待しています」と、アイブス氏は説明を続けています。
こうした好材料を考慮し、アイブス氏はテスラの目標株価を300ドルから400ドルに引き上げました。これは、今後12カ月で14%の上値余地を示唆しています。
ウォール街の見方は?
TipRanksによれば、テスラ株の過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が11人、「中立」が16人、「売り」が8人で、コンセンサス評価は「中立」です。多くのアナリストは、株価が大幅に過大評価されていると考えています。平均目標株価は207.83ドルで、今後12カ月で約37%の下値余地を示唆しています。
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本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Tesla Stock Gets a New Street-High Price Target Following Trump’s Victoryの原文翻訳を中心にまとめています。
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