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ゴールドマン、エヌビディアCFOとの面談後に同社株を再評価

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エヌビディア(Nvidia, NVDA)の株価が17日の取引で7%近く急落しました。この下落は、バイデン政権が中国の半導体製造業界に対する追加規制措置の発動を検討しているというニュースを受けたものです。さらに、トランプ前大統領が台湾は米国に防衛費を支払うべきだと発言したことで、世界最大の半導体輸出国である台湾との関係に不確実性が高まっていることがあります。

今年138%の急騰を遂げたエヌビディア株は、大幅な調整局面に入っているのでしょうか?ゴールドマン・サックスのアナリスト、トシヤ・ハリ氏は、「慌てる必要はない」と語っています。同氏は、ウォール街の株式プロフェッショナルのトップ1%に格付けされる5つ星アナリストです。

エヌビディアの市場での強い地位と将来の見通しを再確認

ハリ氏は、エヌビディアのコレット・クレス最高財務責任者(CFO)とのグループ会議を行い、同社の市場での強い地位と将来の見通しを再確認しました。

「会議では、現在進行中の生成AI(人工知能)支出サイクルの持続可能性と、コンピュート、ネットワーキング、ソフトウェアにわたる一貫した迅速なイノベーションを通じてリーダーの地位を維持するエヌビディアに対する私たちの確信が高まりました」とハリ氏は述べています。

次世代GPU立ち上げでより良い状況

会議の重要なポイントは、次世代Blackwell GPU(画像処理半導体)の今後の発売に関するもので、エヌビディアのクレスCFOは、過去の世代交代と比較して、主要サプライヤーはBlackwellの立ち上げに向けて「より良い準備ができている」と指摘しています。

ハリ氏は、Blackwell製品は、2025年度第3四半期(2024年8-10月期)には「限られた売上」しか生まないだろうが、GB200 NVL36(18個のGrace CPUと36個のBlackwell GPUをラックスケール設計でリンクさせたもの)とNVL72(36個のGrace CPUと72個のBlackwell GPUをラックスケール設計でリンクさせたもの)が主な原動力となり、2025年第4四半期(2024年11月-2025年1月期)と2026年第1四半期(2025年2月-4月)には「より大幅な立ち上げ」が続くと見ています。

現在進行中の生成AIサイクルと過去のコンピューティング構築サイクルを比較した場合に安心感

ここ1年半の設備投資の並外れた大幅増と「強い短期的見通し」を考えると、投資家はしばしば現在の設備投資トレンドがいつまで続くのか疑問を呈します。ハリ氏は、エヌビディアは最終的に「循環的な調整」に直面するだろうと認識していますが、同氏の同僚が最近行った、現在進行中の生成AIサイクルと過去のコンピューティング構築サイクルを比較した分析は、ある程度の安心感を与えています。たとえば、マイクロソフトの現在の「設備投資効率」は、クラウド・コンピューティング・サイクルの4~5年目とほぼ同じであり、5四半期後のAzure AIの売上高は、Azure立ち上げから6年後の軌道を上回っています。

このため、ハリ氏はエヌビディア株を「買い」と評価し、目標株価を135ドルとしました。これは、今後12カ月で15%の上値余地を示唆しています。

ウォール街の見方は?

TipRanksによれば、エヌビディア株に対するウォール街の平均目標株価は、ハリ氏よりももう少し高く140.85ドルで、今後12カ月で19%の上値余地を示唆しています。過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が37人、「中立」が4人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Goldman Sachs Weighs in on Nvidia Stock After Meeting With CFO原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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