ストーリーハイライト
スターバックスは業務改善のため新たなシステムを導入していますが、商品や廃棄物に関する問題も浮上しています。
スターバックス (NASDAQ:SBUX) の業績が低迷していることは明白です。「コモディティ化(競合他社との差別化が困難になること)」という声が上がるほど、かつての勢いは失われています。しかし、スターバックスは改善策を打ち出し、その詳細が最近発表されました。
それでも投資家は懐疑的で、1日午後の取引では株価はわずかに下落しました。年初来では約19%下落しています。
改善計画の中心は、ドリンクなどの作業迅速化のための新システム導入
改善計画の中心は、「サイレン・クラフト・システム」であると報道されています。これは、スターバックスのロゴ(ギリシャ神話の人魚「サイレン」)にちなんだ名称で、すでに1万店舗のうち1000店舗以上で導入されており、今月末までに北米全域で稼働する予定です。サイレン・クラフトはドリンクの製造工程を変更し、作業を迅速化することで、従業員の負担を軽減し、顧客体験を向上させることが期待されています。
2024年度第2四半期(2024年1-3月)の店舗売上高が前年同期比3%減、来店客数が7%減となったことを受け、何らかの対策が必要なことは明らかでした。スターバックスはオペレーションの柔軟性を高め、従業員の顧客対応の機会を増やそうと考えています。サイレン・クラフトが、そういった余裕と柔軟性をもたらすことが期待されています。
広がるブランドの問題
スターバックスは、どんな形であれ、助けが必要としているようです。新たな報道によると、スターバックスのアイスエナジードリンクはエナジードリンクとしては魅力が弱く、購入者に十分なエネルギーを与えないということです。
また、組合結成を目指す動きなどがあり、労働問題を抱えていることも事態を悪化させています。
加えて、ある従業員がペストリー(焼き菓子やケーキ)ケースを調査した結果、毎日大量の食品廃棄物が発生していることが明らかになりました。スターバックスは、写真ではなく実際のペストリーを陳列しているため、これらの「デモモデル」を各店舗で毎日廃棄しているためです。
ウォール街の見方は?
ウォール街に目を向けると、TipRanksによれば、スターバックス株のコンセンサス評価は「中程度の買い」です。これは、過去3カ月間のアナリストレーティングの「買い」9人、「中立」18人に基づきます。平均目標株価は88.63ドルで、今後12カ月で15.09%の上値余地を示唆しています。株価は過去1年間で20.41%下落しています。
本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Investors Prove Skeptical of Starbucks’ (NASDAQ:SBUX) Revitalization Plans原文の翻訳を中心にまとめています。
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