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ストーリーハイライト
エヌビディア経営陣との話し合いの後、バンク・オブ・アメリカの5つ星アナリスト、ヴィヴェク・アーヤ氏が、ミーティングのセンチメントが非常にポジティブであったと結論づけたことは、驚くべきことではありません。ウォール街の数千人の株式プロフェッショナルの中で11位にランクされるアナリストであるアーヤ氏は、エヌビディアには供給制約はあるものの、旺盛な需要と顧客の関心の高まりをミーティングで確認できたとのことです。
供給の問題については、制約は二重発注(過剰な発注とその後の発注取り消し)につながることがありますが、アーヤ氏によれば、エヌビディアは、顧客はいくつかの要因から非常に慎重な計画を立てていると述べています。
その理由として、1)従来の小規模なチップ(CPU)プロジェクトとは異なり、生成AI導入には多額の設備投資が必要、2)AIに関して本格的な態勢を確立するためには、かなりの準備作業(土地や電力要件など)が必要で、クラスタサイズは、これまでの2〜3万GPU(画像処理半導体)から今年は10万GPUに拡大、3)エヌビディアのコンピューティング、ネットワーキング、ソフトウェアにおける「複数の接点」は、確固たる注文書によって裏付けられている、とのことです。
Blackwell GPU関連、新たなAIワークフローで大幅に普及へ
さらに、エヌビディアは来年、最新構成のBlackwell GPUと組み合わせたARMベースのGraceサーバーCPUが、インテルのx86アーキテクチャに依存しない新たなAIワークロードによって、大幅に普及すると予想しています。
さらに、エヌビディアはイーサネットSpectrum-Xスイッチの需要が旺盛であると指摘し、高度なアダプティブ・ルーティング機能と輻輳制御機能により、スイッチ関連のネットワーク・インターフェース・カードの2024年の売上高が数十億ドルに達すると予測しています。
Graceの装着率拡大は、x86 CPUのインテルおよびAMDにとって逆風に
アーヤ氏はまた次のように述べています。「エヌビディアが正しいとすれば、Graceの装着率拡大はx86 CPUのインテルおよびAMDにとって逆風となり、イーサネットのシェア拡大はブロードコムにとって逆風となります。しかし、拡大トレンド(AI支出に占めるネットワーキングの割合は最大15%程度)はエヌビディアとブロードコムの両方に恩恵をもたらすでしょう」
大局的に見れば、長期的なチャンスはエヌビディアに十分に残されています、とアーヤ氏は指摘しています。「ライバル企業(AMD、インテル、カスタムチップまたはASIC関連企業)の主張にもかかわらず、当社はエヌビディアが性能、パイプライン(Blackwell、後継機)、現状、規模、および開発者のサポートで数年リードしていると見ています。また、エヌビディアの株価上昇はボラティリティを高める可能性がありますが、2025年の予想PER(株価収益率)は31倍で、市場中央値の33倍を下回っています」
「トップ・セクター・ピック」および最高目標株価を維持
アーヤ氏はエヌビディアを「トップ・セクター・ピック」に維持し、「買い」レーティングとウォール街で最も高い目標株価1,500ドルを再表明しました。これは今後12カ月で24%の上値余地を示唆しています。
TipRanksによれば、過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が37人、「中立」が3人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。
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本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Bank of America Weighs in on Nvidia Stock Following Investor Meetings原文の翻訳を中心にまとめています。
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