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金鉱株のニューモント、テック株下落を尻目に顕著な上昇

ストーリーハイライト

金鉱株ニューモントの第1四半期決算は絶好調で、成長鈍化と金利上昇に直面するテックセクターの低迷が続く中、投資家心理は安全な逃避先としての金関連投資にシフトしているかもしれません。

テクノロジー・セレクト・セクターSPDR ETF (NYSE: XLK)で測定されるテック株が暴落した日に、ニューモント・マイニング(NYSE: NEM)株は12.5%の顕著な上昇となりました。これは、ニューモントが新型コロナ後に、最大の日次上昇幅を記録したことを意味します。この上昇は、第1四半期決算発表が予想を大幅に上回ったことが要因です。

今週のテクノロジーセクターと金鉱業界の対照的なパフォーマンスは、ここ数カ月観察されてきた広範な傾向を反映しています。より明確に言えば、急成長とイノベーションで知られるテック業界は、市場のボラティリティや規制の精査といった困難に遭遇しています。一方、金鉱のような伝統的セクターは、安定と経済の不確実性からの保護を求める投資家の間で人気を集めています。

ニューモントの「ゴールデン」な四半期

金鉱株の中でも傑出した存在であるニューモントは、安定性と目覚ましい成長の両方を示し、好調な業績を上げています。

第1四半期の1株当たり利益は前年同期比38%増の0.55ドルとなり、アナリスト予想を上回りました。売上高も前年同期比50%増と大きく伸び40億2,000万ドルとなりました。これらの予想を上回る業績は、同社の経営効率努力によってさらに強化されました。ニューモントの金1オンスあたりの売上原価(CAS)は1,057ドルと、平均実現金価格である1オンスあたり2,090ドルを大幅に下回っています。

ニューモントのトム・パーマー最高経営責任者(CEO)は、強力な経営指標と大幅なキャッシュ創出を強調しました。これにより、金鉱業界に対する投資家の確信は確固たるものとなり、セクターの大幅な上昇に火をつけました。

TipRanksの株価分析ツールによれば、ニューモントの株価は過去3ヶ月で27.90%の上昇を示しています。

テクノロジーセクターに打撃

鉱業セクターから発せられる黄金の輝きとは対照的に、テクノロジー業界は大きな動揺に直面しています。例えば、フェイスブックの親会社であるメタ・プラットフォームズ(NASDAQ: META)は、第2四半期の売上高見通しが期待外れであったため、株価が15%下落しました。

いわゆる「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる巨大テック企業から、今週すでに2,000億ドル以上の市場価値が一掃されています。

TipRanksの株価分析ツールによれば、テクノロジー・セレクト・セクターSPDR ETFは、過去3ヶ月で2.13%の損失で、高値から大きく下落しています。

投資家、経済ニュースで方向転換

最近の米国経済の減速は、投資家の不安に油を注ぐ結果となりました。2024年第1四半期の前期比年率成長率が1.6%と市場予想を下回り、前四半期の3.4%から大幅に低下したことで、市場の楽観的見方は急速に後退しつつあります。

市場をさらに恐怖に陥れたのは、景気減速と同時にインフレが加速したことです。総合個人消費支出(PCE)価格指数は3.4%に急上昇し、コアPCE価格指数は3.7%に達しました。インフレ率の上昇により、米連邦準備制度理事会(FRB)の今後の動きに対する懸念が再燃し、2年物国債利回りは5%を超える急上昇となりました。

結論

経済の減速、インフレ率の上昇、そしてFRBの利下げ観測の後退というパーフェクトストームにより、金はこれらの不確実性に対するヘッジを求める投資家にとってますます魅力的な資産クラスとなっています。安全資産としての金の歴史的な評判は、ニューモントの素晴らしい財務実績と相まって、金鉱業界全体に対する投資家の信頼感を高めています。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Newmont (NYSE: NEM) Gains 12.5% Amid Tech Tumble原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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